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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/03/19 現在/As of 2020/03/19

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
フランス語教育演習/SEMINAR IN FRENCH EDUCATION
時間割コード
/Course Code
25168
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月3/Mon 3
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
中村 公子
科目区分
/Course Group
大学院科目 専攻科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中村 公子 フランス語学科/FRENCH
授業の目的・内容
/Course Objectives
フランス語教授法の歴史的変遷を概観し、個々の教授法の理論と実践について考えます。
初めに教授法の全体の流れを把握し、次に近代から現在までのフランス語教授法の中から主要ないくつかを具体的に取り上げます。そして、それぞれの教授法についてさらに掘り下げた理解をめざします。また、各教授法の特徴が反映されている教材(フランスで作られた総合的教材)の特徴などを探るために教材分析を行い、それらの教材から各教授法の特徴を活かした学習活動について考え実践練習を行いたいと考えています。
最後に、日本における外国語教育とフランス語教育について概観し、現状の把握と問題点、今後の展望について考えてみたいと思います。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
文献の講読を通して、各時代の教授法についてその特徴と代表的な練習や学習活動のタイプをまとめていきます。
また、それぞれの時代の教授法を取り入れた教材や教材に付属するスライド・映像・音声なども用いて、教授法の特徴が
どのように現れているのかを探ります。そして、それぞれの時代の練習や学習活動を実際に授業に取り入れることを想定
し、どのようにそれぞれの学習活動が授業の中で実現できるのかを考えます。最後に、実践練習も行います。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
あらかじめ指定された箇所を読み、大意をつかんでおく。また、授業後に「まとめノート」を作成する。
教材分析や学習活動の指導のための準備を行い、それに基づいて実践する。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
Pour une approche communicative dans l’enseignement du français au Japon
著者
/Author name
Agnès DISSON
出版社
/Publisher
Presses universitaires d’Osaka.
Presses universitaires d’Osaka
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業準備    30%
授業での積極性 30%
まとめノート  40%
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
フランス語教育文献の読解力及び研究能力を得られるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 1. Introduction 授業内容と進め方についての説明を行う
2 2. 外国語教育の歴史的変遷 外国語教育の始まりから現在までの流れを概観する
3 3. 古代から19世紀までの教授法概観 古代から19世紀までどのように外国語(母語以外の言語)が教えられてきたのかを概観する
4 4. 20世紀から現代までの教授法概観 20世紀以降(特に第二次世界大戦中と戦後)の教授法の歴史的な流れを概観する
5 5. 文法訳読教授法の特徴 もともとラテン語の学習に端を発するこの教授法の長所と短所を学習する
6 6. 文法訳読教授法を取り入れた教材 この教授法を取り入れたフランス語の教材を分析する
7 7. 文法訳読教授法の学習活動 この教授法を取り入れた授業での学習活動について考える
8 8. SGAV(全体構造主義的)視聴覚方式の特徴 パターン練習を取り入れた視聴覚方式教授法の特徴を学習する
9 9. SGAVの教材 この教授法の教材の特徴をまとめ、どのような理論に裏付けされているのかを学習する
10 10. SGAVとexercices structuraux ほとんどすべての練習問題のタイプが入っていると言っても過言ではないパターンプラクティスについて学習する
11 11. SGAV の学習活動 実際にこの教授法を取り入れた授業を想定して、どのような学習活動が行われるのかを考える
12 12. SGAV の問題点と展望 音声重視のこの教授法の最大の問題点は何なのか、なぜ学習者は話せるようにならなかったのか、などの疑問についての答えを模索する
13 13. SGAV後のConseil de l'Europe での動き SGAV が機能しなかったことにより欧州会議の中にプロジェクトチームが発足するが、その背景にあったものは何だったのか、またプロジェクトチームはどのような仕事をしたのかを学習する
14 14. Un Niveau-Seuil と actes de parole 欧州会議から生まれた Un niveau-seuil の特徴と
新たな言行為という概念について
15 15. Introduction 授業内容と進め方についての説明を行う
16 16. 概念・機能シラバスの特徴 欧州会議内のプロジェクトチームの長であったWilkins が提唱したこのシラバスについて学習する
17 17. 概念・機能シラバスを取り入れた教材 この考え方を取り入れた教材を分析する
18 18. 概念・機能シラバスの学習活動 この考え方を取り入れた学習活動はどのようなものかについて考える
19 19. 外国語教育分野でのコミュニケーション能力 コミュニケーション能力の定義について考える
20 20. Approche communicative の特徴 コミュニケーション能力養成を目的とした教授法の特徴を学習する
21 21. Approche communicative を取り入れた教材 A.C. を取り入れた教材を分析する
22 22. Approche communicative の学習活動 A.C. を取り入れた授業で行う学習活動の特徴とその実現に向けての準備をする
23 23. Approche communicative の問題点 A.C. の問題点と今後の展望について考える
24 24. Approche actionnelle の特徴 Approche actionnelle とは何なのか、この教授法が生まれた経緯とその特徴を学習する
25 25. Approche actionnelle を取り入れた教材 A.A. を取り入れた教材を分析する
26 26. Approche actionnelle の学習活動 A.A. を取り入れた授業で行う学習活動のための下準備と運営、教師の役割について学習する
27 27. 日本における外国語教育 日本における外国語教育を文献講読を通して概観する
28 28. 日本におけるフランス語教育 フランス語が日本に最初に入ってきたのはいつなのか、日本でのフランス語教育について概観する

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