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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/03/19 現在/As of 2020/03/19 |
開講科目名 /Course |
財政金融演習(保険経済論)/SEMINAR IN FINANCE AND MONETARY(INSURANCE ECONOMY) |
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時間割コード /Course Code |
24702 |
開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム・学期 /Term・Semester |
2020年度/2020 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
他 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
岡村 国和 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 演習科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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岡村 国和 | 経営学科/MANAGEMENT |
授業の目的・内容 /Course Objectives |
本演習の目的は、保険理論の理解と各分野の保険現象を分析する能力を修得することにある。保険市場の分析に関しては、伝統的手法である産業組織論の分析フレームを用い、市場構造、市場行動、市場成果の3ブロックに分けてそれぞれ分析を行うという方法論がある。しかしこれが最終目的ではなく、あくまで最終目的は保険の競争理論の構築にあり、伝統理論の再検討を通じてパラダイムを検討することにある。 保険市場の特殊性は、その商品の特性と保険業の保険技術的リスクの特殊性、すなわち価値循環の転倒性に求められるのが通説であるが、最近ではこれを否定する論者も散見される。こうした一連の現象は、保険業の収益構造が本来業務と派生業務のいわゆる「ねじれ現象」に起因していると言っても過言ではなく、これが保険の競争原理や保険業の行動原理に少なからず影響していると考えられる。 また、こうした現象を理解する上で重要なことは、保険業と保険市場の歴史的変化のターニングポイントを的確に把握することにあり、これも履修者全員で確認し、知識を共有する必要があると考えている。 なお、下記の予定は担当者の計画であるので、履修者の進捗状況によって話し合いの上、適宜トピックスなどを挿入する予定である。 |
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授業の形式・方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
まず、保険の基本適諸原理の確認瑠作業を行う。その後、保険思想(保険に対する考え方)の変遷について歴史的変化の系譜を辿り、近代保険生成に関するターニングポイントを確認する。 次いで、保険業はなぜ「破滅的競争に陥りやすいのか」について、保険業の特殊性と保険の特殊性の両面から問題点を整理・検討する。その後、日本における保険業(保険市場)の乱立と混乱→規制による市場安定(およびその副産物としての弊害)→規制緩和(自由化)とそれに付随する諸問題→「契約者保護を基軸とした再規制」→保険取引の公正政策、と言う一連の流れを確認する。 講義は、まず前提となる現象について整理し、その後それらの問題についてディスカッションを行う、ことにより進める。尚、書くテーマの区切りがよいところでレポート作成していただき、それについての意見交換を行う予定である。 |
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事前・事後学修の内容 /Before After Study |
事前・事後学習については、課題などの進捗状況に応じて適宜指示する。 受講者の希望がある場合には、各自の「修士論文」の作成に関する諸問題を中心とした内容に変更するこ ともあります。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
発表とレポートで評価します。 | ||||||||||
備考 /Notes |
テキスト及びディスカッション資料などは、受講生と相談の上決定し、または配布する。 参考書は適宜指示する。 |
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到達目標 /Learning Goal |
財政学・金融論についての修士レベルの知識をもとに問題を発見し,研究論文を作成できるようにする. |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 初回のオリエンテーション | 本演習のガイドラインおよび進め方に関する履修希望者との意見交換 | |
2 | 保険の構造 | 保険の体系とその仕組み | |
3 | 保険の原理と原則 | 給付・反対給付均等の原則・収支相等の原則 その成立要素の検討 | |
4 | 保険の原理と保険料の構造 | 保険料の期待値と保険の期待効用 | |
5 | 前近代的保険の特徴 | 原始共済・保険類似制度・前近代的保険の特徴 | |
6 | 近代保険の生成 | 近代保険の生成に関する諸要素の検討 | |
7 | 保険の行動分析 | 保険市場の構造分析のフレームワークの確認 | |
8 | 保険の市場構造 | 保険の市場構造の類型 | |
9 | 保険行の行動分原理 | 保険業の競争とその本質的原理 | |
10 | 保険業の企業形態と行動原理 | 保険業の企業形態による行動原理の特徴 | |
11 | 保険業の収益構造の検討 | 保険企業の企収益構造の特性 | |
12 | 保険市場における競争分析のフレームワーク(1) | 市場構造の計量分析 | |
13 | 保険市場における競争分析のフレームワーク(2) | 一般企業の競争戦略の理論分析 | |
14 | 保険企業の競争戦略析のフレームワーク(1) | 保険企業の競争戦略の理論的分析 | |
15 | 保険企業の競争戦略析のフレームワーク(2) | 保険企業を取り巻く環境と規制の分析 | |
16 | 保険業および保険市場の成果(1) | 保険業と保険市場への規制と規制緩和 | |
17 | 保険業および保険市場の成果(2) | 保険業および保険市場の成果 | |
18 | 履修者各自の問題意識の整理(1) | 履修者の問題意識の論点整理 | |
19 | 履修者各自の問題意識の整理(2) | 履修者の問題意識の論点整理 | |
20 | 履修者各自の中間報告(1) | 履修者の中間報告とディスカッション | |
21 | 履修者各自の中間報告(2) | 履修者の中間報告とディスカッション | |
22 | 履修者各自の中間報告(3) | 履修者の中間報告とディスカッション | |
23 | 履修者各自の問題点の再整理(1) | 履修者各自の問題点の再整理 | |
24 | 履修者各自の問題点の再整理(2) | 履修者各自の問題点の再整理 | |
25 | 履修者各自の問題点の再整理(3) | 履修者各自の問題点の再整理 | |
26 | 論文作成のための論点の再検討と結論の点検(1) | 論文作成のための論点の再検討と結論の点検 | |
27 | 論文作成のための論点の再検討と結論の点検(2) | 論文作成のための論点の再検討と結論の点検 | |
28 | 論文作成のための論点の再検討と結論の点検(3) | 論文作成のための論点の再検討と結論の点検 |