シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/03/19 現在/As of 2020/03/19 |
開講科目名 /Course |
フランス文化演習/SEMINAR IN FRENCH CULTURE |
---|---|
時間割コード /Course Code |
05751 |
開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム・学期 /Term・Semester |
2020年度/2020 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月4/Mon 4 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
福井 憲彦 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 専攻科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
福井 憲彦 | フランス語学科/FRENCH |
授業の目的・内容 /Course Objectives |
21世紀に入ってからフランスで最も活躍してきた歴史家の一人、ジェラール・ノワリエルが著した、歴史の認識論・方法論にかかわる下記の文献を読みこんでみる。それをとおして、大学院で研究にたずさわり論文を書くにあたって前提となる認識態度、問題構成の立て方など、方法的な準備考察力を自己研鑽できるように演習をすすめたい。 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式・方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
毎回読む分を、前回までに決めておき、全文読み上げながら日本語に翻訳することを通じて読み込む回と、要約的に趣旨を捉える回と、ふた通りの方式を組み合わせながら進める。当然ながら、事前に設定された範囲については読み込んでくることが求められる。 | ||||||||||
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
各回に読むテキストの範囲を、事前にしっかり読んで授業での読みあわせと議論に備えること。事後には、議論内容を確認して関連書を読むと同時に、各自のテーマをめぐる研究にどのように応用できるかを考察して、その後の授業での発表や議論に備えること。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
授業への貢献度(50%)とレポートの評価(50%) | ||||||||||
備考 /Notes |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
フランス文化領域に関する文献の読解力及び研究能力を得られるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 全体的ガイダンス | 授業方針について | |
2 | 歴史学の歴史的変化概論 | この1世紀余りの歴史学の大きな変化について | |
3 | 各国における「社会史」 | 社会史という問題提起とは何だったのか | |
4 | 文化史の新たな展開 | 20世紀末からの歴史研究の動向 | |
5 | テキスト講読 Introduction前半:「ソシオ・イストワール」の対象領域 | ノワリエルの言うソシオ・イストワールとは | |
6 | テキスト講読 Introduction後半:用語の正確な確認 | 歴史研究上のテクニカルタームをめぐる考察 | |
7 | テキスト講読 歴史学と社会学(1)両学問の出会い | 隣接する両学問の関わり方について | |
8 | テキスト講読 歴史学と社会学(2)マルクスからタルドまで | 必ずしも良好ではなかった関係 | |
9 | テキスト講読 歴史学と社会学(3)大戦間期における進展 | いわゆるアナール派の開始前後のあり方 | |
10 | ここまでの概括 | ここまでの導入部分の議論の確認 | |
11 | テキスト講読 Des structures aux acteurs (1)戦後科学主義〜言語分析 | 第2次大戦後の学問のあり方 | |
12 | テキスト講読 Des structures aux acteurs (2)ブルデュー社会学の寄与 | 構造論的研究とそれへの批判 | |
13 | テキスト講読 Des structures aux acteurs (3)人類学・経済学・歴史学 | 隣接諸学の間の関係性について | |
14 | テキスト講読 Des structures aux acteurs (4)行為者の復権 | 主体概念の再考 | |
15 | テキスト後半の開始にあたって | テキスト前半の要点の確認 | |
16 | テキスト講読 数量史とミクロストーリア | ミクロストーリアという新たな方法提言 | |
17 | テキスト講読 社会の捉え方 | 改めて社会の捉え方について再考する | |
18 | テキスト講読 ケーススタディ | ブラジル大都市の事例を通しての検討 | |
19 | テキスト講読 政治の社会文化史:国民国家形成をめぐって | 19世紀以降に展開してきた国民国家をめぐる諸問題 | |
20 | テキスト講読 政治の社会文化史:新たな政治史の捉え返し | 20世紀末以来の政治史の刷新とは何だったのか | |
21 | ここまでの概括 | テキストでのノワリエルが主張してきた点の確認 | |
22 | テキスト講読 文化をめぐる諸問題(1)文化と政治 | 文化と政治を切り離さない | |
23 | テキスト講読 文化をめぐる諸問題(2)文化の大衆化 | 20世紀に展開した大衆化の現実を捉えるには | |
24 | テキスト講読 文化をめぐる諸問題(3)文化生産のグローバル化 | 文化もまたグローバル化の中で変容する | |
25 | テキスト講読 ケーススタディ:書物の歴史から読者と聴衆の歴史へ | 文化の発信者と受容者とに2分できるのか:消費の意味生産について | |
26 | テキスト講読 Engagement et distanciation(1)学問の客観性と自律性 | 学問の外在的諸条件との関与とは | |
27 | テキスト講読 Engagement et distanciation(2)現実との関与のあり方 | 学問の社会的な発信について | |
28 | 全体のまとめ | 総括的な討論 |