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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/03/19 現在/As of 2020/03/19

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
英語学研究/STUDIES IN ENGLISH LINGUISTICS
時間割コード
/Course Code
05685
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火1/Tue 1
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
府川 謹也
科目区分
/Course Group
大学院科目 専攻科目

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
府川 謹也 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 この授業では、文法”を意味の観点から徹底的に見直していきます。そのためには、「なぜこう言えても、ああ言えないのか?」と素朴な疑問を発することが大切です。
 “No news is good news.”と“No tap water is 100% pure.”で“No”はどこを否定するのかと学生に訊くと、前者は「便りの無いのはよい知らせ」で“news”だけを否定する「語否定」で、後者は「水道水が100パーセント純粋などということはない」という「文否定」であると答えます。しかしどうしてそうなるのかと尋ねると、「そう教わったから」と、ただ記憶・暗記型の学習をしてきただけということがわかります。
 しかしこの授業は、英文法学習を通じ、理由も考えずに、言われた通りの正解を丸暗記する受動的な (passive)学習から脱却し、自ら積極的(active)に問いを立てて答を見つけ出そうとする姿勢を身に付けてもらうことを狙いとします。
 したがってこの授業を履修すると、例えば“Love is {a / the} reason to get married.”の意味の違いが分かるようになり、"I am able to swim here unless it’s too cold."の"am able to"は"can"で置き換えなければならないことを、「そう習ったから」というだけでなく、なぜそう言わなければならないのかという理由とともにわかるようになります。
 つまり、この授業は、英文法学習を通じ、理由も考えずに、言われた通りの正解を丸暗記する受動的な(passive)学習から脱却し、自ら積極的(active)に問いを立てて答を見つけ出そうとする姿勢を身に付けてもらうことを狙いとします。
 なお、時間割変更については相談に応じます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
PorTaⅡを通じて配布するプリントのトピックに沿って講義します。
また、TOEFLやTOEICや英検で解くことができなかったり解答に納得がいかない具体例を提示してもらうことを課題の一つとし、それについての解説も行います。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1時間かけて予習(プリントをよく読んで質問内容を整理)し、当該箇所が授業で説明されたときに質問する用意をしてください。
復習にも1時間掛けて講義内容と疑問点とその解答をノートに纏めるようにしてください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
市販テキストを使わずに担当者作成のプリントを配布します。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
妥当な理由無く全授業回数の3分の1を超えて欠席した場合はF評価(30分以内の遅刻・早退は2回で1回分の欠席扱い)とし、最終成績は授業内での活動参加65%、タームペーパー35%で算出する。
備考
/Notes
参考文献:授業時に適宜紹介
到達目標
/Learning Goal
英語学に関する文献を読み、高度な議論ができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 モノの捉え方と表現の仕方① 日英語の発想の違いと人間のモノの捉え方の特徴を理解する。
2 モノの捉え方と表現の仕方② 続き 日英語の発想の違いと人間のモノの捉え方の特徴を、更なる事例から理解する。
3 英語のモノの捉え方① a/anと複数形-s” vs. “はだか名詞”の意味の違いを理解する。
4 英語のモノの捉え方② “a/anと複数形-s” vs. “はだか名詞”の使い分けを更なる事例から理解する。
5 英語のモノの捉え方③ “the”の意味機能、“the”と“a/an”の使い分け、関係節の先行詞に付く“the”の二つの意味。
6 英語のモノの捉え方④ 自動詞的な“talk about/at me” vs. 他動詞的な“talk me”
7. 再帰代名詞とBE受動文  英語の他動性の顕れ方の更なる事例研究
7 再帰代名詞とBE受動文  英語の他動性の顕れ方の更なる事例研究。
8 自動詞構文と他動詞構文と中間構文  “The door suddenly opened.”と”This book sells well.”は同じ自動詞構文だが、どこか違いそうだ。
9 動詞の意味と構文①
"The hunter shot the tiger dead."や"The poor boy free to death."のような結果構文とは?
10 動詞の意味と構文② “John sent Mary a letter.”と“John sent a letter to Mary.”の意味は等しいか?
11 否定文を正しく解釈するために① “No news is good news.と“No tap water is 100% pure.”はどうして語否定と文否定になるのか、ほか
12 否定文を正しく解釈するために② “With no job would Karen be happy.”は“With no money, Karen would be happy.”と同じ意味なのか?ほか。
13 時制(現在と過去)とアスペクト(進行相と完了相)  時制と相の本質的な意味と、基本的な使い分けを理解する。
14 助動詞の使い方 例えばwillの「意志」を意味する根源的用法と「推量」を表す認識的用法の発生の由来、mustとhave to、あるいはcanとbe able toなどの使い分けを理解する。
15 モノの捉え方と表現の仕方③ 認知言語学の研究成果から、人間のモノの捉え方について理解する。
16 モノの捉え方と表現の仕方④ コトバはモノの捉え方を映しているということを色々な事例から理解する。
17 前置詞の意味機能1-(1)  事例を挙げながら“on”の意味機能を理解する。
18 前置詞の意味機能1-(2) 更なる事例を挙げながら“on”の意味機能に迫る。
19 前置詞の意味機能2  事例を挙げながら“in”の意味機能に迫る。
20 前置詞の意味機能3 事例を挙げながら“at”の意味機能に迫る。
21 前置詞の意味機能4  事例を挙げながら“out”の意味機能に迫る。
22 前置詞の意味機能5 事例を挙げながら“to”の意味機能に迫る。
23 前置詞の意味機能6 事例を挙げながら“for”の意味機能に迫る。
24 前置詞の意味機能7 事例を挙げながら“across”と“through”の意味機能に迫る。
25 前置詞の意味機能8 事例を挙げながら“over”と“above”の意味機能に迫る。
26 前置詞の意味機能9 事例を挙げながら“under”と“below”の意味機能に迫る。
27 前置詞の意味機能10 事例を挙げながら“against”の意味機能に迫る。
28 まとめ これまで見てきた前置詞のおさらい及び関連する質問に答える。

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