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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
歴史と文化1(歴史学2)(ヨーロッパ史2)/HISTORY AND CULTURE1(HISTORY 2)(EUROPEAN HISTORY 2)
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木4/Thu 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
黒田 多美子

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
黒田 多美子 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
(ドイツにおける戦争責任と歴史認識)
本講義では、第二次世界大戦後、ドイツが自国の「負の遺産」にどう対処したか、あるいはしようと努めてきたのか、さらに戦争の記憶をどのような視点から後の世代に伝えていこうとしているのかを考察していきたいと思います。自国の「過去」とどう向き合うかという歴史認識は、その時々の政治風土とも大きくかかわっています。また、自国の歴史を後の世代にどのように伝えようとしているかという点は、特に学校での歴史教育のあり方に顕著に表れています。そこで、ドイツの学校ではどのような観点から、またどのような方法で歴史の授業が行われているかを紹介します。そのうえで、日独の歴史認識を比較・検討したいと思います。      
この講義を通じて、受講生はドイツにおける歴史認識の変遷と現在の教育実践についての知識を得ると同時に、日本における歴史認識についても考察することが期待されます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は、Zoomを用いたリアルタイム配信で行います。配布資料と課題の提出については、PorTaⅡで行います。
授業中に質問がある場合はチャットで聞いてください。個別に質問がある場合は、授業終了後にZoomで話しましょう。
課題については、できるだけ多くの課題を書くことによって、論述の構成の手順を身につけ、資料の分析方法や論理的な思考力を養うことをめざします。課題に対処する時の注意点や書き方のポイントを、授業中に説明しますのでよく聞いてから書いてください。また、提出された課題の中で共通する改善点についても説明します。


事前・事後学修の内容
/Before After Study
授業内容に関する課題などで、事前学修または事後学修を行います。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義形式の授業では授業中の学生の参加度は公平に判定できないため、提出された課題によって評価します。(100%)
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
テキスト/レジュメ:必要に応じて配布します。
参考文献:授業時に適宜紹介します。
到達目標
/Learning Goal
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 講義の概要/課題・レポートに関する注意
2 ドイツの歴史教育①
ドイツの教育制度
日本とはかなり違うドイツの教育制度について説明する。
3 ドイツの歴史教育②
歴史の授業/教科書の記述/学習目標
DVDを見て、ドイツの学習目標が日本とどのような点で異なっているのかを考える。
4 ドイツの歴史教育③
教科書問題 /大学入学試験
ドイツの大学入学資格試験に触れながら日本との相違点を考える。
5 戦後ドイツの歴史認識の変遷①
経済復興とタブー
反ユダヤ主義とナチの犯罪について説明したうえで、戦後のドイツにおける経済復興とタブーについて理解を深める。
6 戦後ドイツの歴史認識の変遷②
歴史家論争・「国防軍の犯罪」展
歴史家論争や「国防軍の犯罪」展がドイツの歴史認識に及ぼした影響について理解する。 
7 戦後ドイツの歴史認識の変遷③
基本法(兵役拒否・庇護権)
ナチ時代の経験が、基本法(兵役拒否・庇護権) に及ぼした影響について理解する。
8 戦後ドイツの歴史認識の変遷④
世代を超える戦争責任
DVD『父と子の対話』を見て、戦後世代の戦争責任について考える。
9 歴史認識の日独比較①
資料分析
レポートに即して資料分析の実例を学ぶ。
10 歴史認識の日独比較②
「戦争犯罪」と「人道に対する罪」
「戦争犯罪」と「人道に対する罪」について理解する。
11 歴史認識の日独比較③
国民の責任
世論調査から両国の意識の差異を把握する。
12 歴史認識の日独比④
加害と被害
日独の加害と被害に関する意識の問題を考察する。
13 歴史認識の日独比較⑤
歴史教育/教科書問題     
教科書の記述を見ながら、歴史教育のありかたについて考える。
14 まとめ 歴史認識に関する知識人や政治家などの発言を紹介しながら、日独歴史認識の違いについて総括する。

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