シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
現代社会1(教育法2)/MODERN SOCIETY1(TEACHING METHODOLOGIES 2)
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
火1/Tue 1
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
安原 陽平

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
安原 陽平 法律学科/LAW
授業の目的・内容
/Course Objectives
 教育裁判例を学び、関連する教育法学上の理論とその到達点、そして今後の課題などを理解する。裁判を考察するうえで必要な教育制度の理解も深める。歴史的視点や比較法的視点から教育裁判例を分析する能力も身に付ける。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
※【重要】ZOOMにて講義を行う。 講義内容を記録し、事情により欠席した学生が後日講義を受けられるようする予定である。

 基本的には、レジュメを配付して、講義を進める。可能な限り学生の発言機会を設けるように心がけ、一方的でないインタラクティブな講義をおこないたいと考えている。また、ZOOMのブレークアウトルームを用いて、グループで議論をおこなうことなども予定している。なお、学生の興味・関心や理解度、授業の進捗状況、あるいは新しい判決が出た場合などは、授業計画を変更する可能性がある。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
【事前学習】シラバスを確認のうえ、参考書の該当箇所を読み、講義に臨むこと。
【事後学習】講義内で配付したレジュメ、扱った教育裁判例、参考書の該当箇所等を見直すこと。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
教育小六法
著者
/Author name
市川須美子ほか編
出版社
/Publisher
学陽書房
ISBN
/ISBN
9784313011960
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『教育法〔新版〕』
著者
/Author name
兼子仁
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
4-641-00716-0
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『学校教育裁判と教育法』
著者
/Author name
市川須美子
出版社/URL
/Publisher
三省堂
ISBN
/ISBN
978-4-385-32135-6
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
『教育法の現代的争点』
著者
/Author name
日本教育法学会編
出版社/URL
/Publisher
法律文化社
ISBN
/ISBN
978-4589035608
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
〇リアクションペーパー等の提出 20%
・各回ごとの提出。

〇教育法に関するレポート(1題) 80%
関連科目
/Related Subjects
教育法a、地方自治法b
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
現代社会に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 旭川学テ事件最高裁判決を読む―教育の自由の主観性と客観性― 旭川学テ事件最高裁判決を通して、教師の教育の自由と「不当な支配」の禁止原則について解説する。
2 教科書検定制度・教科書使用義務・教科書採択 教科書検定制度、とりわけ教科用図書検定調査審議会について、また教科書使用義務の意味、教科書採択の制度などを解説する。
3 家永教科書訴訟―執筆者VS調査官― 教科書執筆者家永三郎と教科書調査官時野谷滋の関係なども踏まえ、家永教科書訴訟の各裁判例を解説する。
4 教科書執筆の自由と政府言論の法理―家永教科書裁判の理論的現在―教科書執筆の自由と政府言論の法理― 政府言論の法理から家永教科書訴訟を分析する学説等を紹介し、教科書執筆者の自由との関係を解説する。
5 教師人格と良心の自由―日の丸・君が代訴訟― 日の丸・君が代訴訟を通じて、教師の良心の自由について解説する。
6 学習指導要領の法的拘束性―伝習館高校事件― 学習指導要領の法的拘束性に関する学説、伝習館高校事件の理解などを解説する。
7 子どもと市民的自由―校則裁判、内申書裁判― 丸刈り訴訟から始まる一連の校則裁判、また麹町中内申書裁判などを解説する。
8 信教の自由と政教分離の衝突―エホバの信徒剣道実技拒否事件、日曜参観訴訟― エホバの信徒剣道実技拒否事件や日曜参観訴訟などを通じて、学校における信教の自由保障や学校の宗教的中立性について解説する。
9 障害のある子どもの学習権―市立尼崎高校事件― 市立尼崎高校事件などを通じて、障害のある子どもの学習権について解説する。
10 いじめをめぐる法的論点―いじめ裁判、第三者委員会の動向― いじめ裁判や現在進行中のものも含めた第三者委員会の動向などを踏まえ、いじめをめぐる法的論点を解説する。
11 有形力の行使と体罰―水戸五中事件、天草市公立小学校体罰事件― 水戸五中事件、天草市体罰事件などを通じて、有形力の行使と体罰の関係について解説する。
12 指導要録と情報公開―指導要録開示請求事件― 指導要録開示請求事件などを通じて、学校における個人情報等の公開について解説する。
13 学校事故と過失責任―学校事故をめぐる諸裁判― 学校事故とその責任について、学校をめぐる諸裁判を参考にしながら、解説する。
14 学校と災害 現在係属中の裁判などを紹介し、災害とその被害に関する学校の責任等について解説する。

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