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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
介護ボランティアの理論と実践/THEORY AND ACTUAL PRACTICE IN CARE VOLUNTEER
開講所属
/Course Offered by
大学免許/
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木1/Thu 1
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
中條 共子

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中條 共子 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
「介護」とは、食事、排泄、移動など、生きることに欠かせない生活行為への他者の支えである。この支えは、伝統的には家族から提供されてきたが、20世紀末には市場サービスとしての調達が可能となった。そして近年は介護ロボットの開発がすすめられており、将来は中心的な介護力となる可能性がある。
「介護」が具体的な技術になればなるほど、見知らぬ仲の、素人の私たちは、「介護」に近づきがたくなる。ましてやボランティアなど、必要のない者なのかもしれない。
しかし、私たちがもし、支えが必要であることの不自由と困難と日々の努力とを知る機会を持たないならば、私たちはきっと、そうしたことに関心を向けることを忘れてしまうだろう。他者の苦悩にかかわるすべがわからなくなるかもしれない。
「介護ボランティア」は、支えを必要とする人との出会いの機会であり、かかわりを体験し、必要な配慮を学び考察する場である。本授業ではこのことの理解をすすめる。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
教科書は使わず、毎回授業時にパワーポイント資料を配布する。講義を中心としつつ、必要に応じて体験的な演習やビデオによって学習を深める。
講義内容の理解を確認するために毎回授業終了時にリアクションペーパーの提出を求める。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
個人としての自発的(ボランティアなど)に、高齢者や障がい者とのコミュニケーションの体験を積み重ねていくことが望ましい。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
介護のススメ!: 希望と創造の老人ケア入門 (ちくまプリマー新書)
著者
/Author name
三好春樹
出版社/URL
/Publisher
筑摩書房
ISBN
/ISBN
4480689745
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
痴呆を生きるということ (岩波新書)
著者
/Author name
小澤 勲
出版社/URL
/Publisher
岩波書房
ISBN
/ISBN
400430847X
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
関係障害論〈新装版〉 (考える杖)
著者
/Author name
三好春樹
出版社/URL
/Publisher
雲母書房
ISBN
/ISBN
4876723575
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
リアクションペーパーの提出・内容(70%)、まとめのレポートの提出・内容(30%)により評価する。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
テキストは指定せず、毎回レジュメと資料を配布する。
到達目標
/Learning Goal
教職課程における「介護等体験」に必要な基礎的知識、及び、援助の実践方法を習得し、介護等の現場でこれを実践できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 「ケア」を考える 「介護」という営みの意味をより広い概念である「ケア」から考察する。
2 「福祉」のプロフィール 「介護」の社会保障制度における位置づけを示す。
3 高齢者との出会い 「老い」を生きる高齢者の心身への理解を促し、支援制度を示す。
4 障害者との出会い 障害を持つことの生きづらさへの理解を促し、支援制度を示す。
5 「ケア」すること/されるコト (車椅子体験) 車椅子の操作と試乗を体験し、ケアされる側の視点と必要な配慮への理解を深める。
6 傾聴 基本的傾聴技術を学び、他者とのコミュニケーションに必要な配慮を理解する。
7 コミュニケーション 障害による聞き取りの困難を理解し、コミュニケーション方法を模索する。
8 子どもとの出会い 児童虐待とは何かを理解し、社会的養護を知る。
9 虐待とアドボカシー さまざまな虐待の現状を知り、予防への意識を高める。
10 認知症 認知症の人の生きづらさを理解し、寄り添い方を学ぶ
11 人間の尊厳 「自己決定」の意義とは何か、それはどのように実現されていくのかを理解する。
12 共生社会の構想 地域共生社会づくりに向けた福祉と教育の取り組みを学ぶ。
13 介護ボランティアの意義 高齢者や障害者のケアへの市民参加の歴史を知り、その意義を学ぶ。
14 自己覚知 自分の価値観や認知傾向、ストレングスを知る。

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