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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
英語圏の文学・文化・批評Ⅰ/LITERATURE, CULTURE AND CRITICS IN ENGLISH SPEAKING REGIONS Ⅰ
開講所属
/Course Offered by
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火3/Tue 3
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
末松 良道

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
末松 良道 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 「英語圏の文学・文化・批評」の I と II では、イングランドにおける中世から第2次世界大戦後までの文学を、歴史的背景と共に概観します。アイルランドやウェールズ、スコットランドとの関係も念頭に置きながら、イングランドがどう移り変わっていったかを代表的な文学作品を通して考えます。秋学期のIIでは、その後、現代文学までの流れを学びます。従って、出来れば通年での履修を奨めます。そうすることで、イギリスの文学や歴史にこれまでほとんど知識のなかった人も、その概略が理解出来るようになるでしょう。但、時間割等の都合により春学期のみ、あるいは秋学期のみ履修する方も勿論歓迎します。
 春学期の「英語圏の文学・文化・批評I」では、イングランドという国の成立とチーサーなどの中世英文学、そしてシェイクスピアやジョン・ミルトンなど、ルネサンスの文学までを扱います。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 この授業はオンラインでも、基本的に「講義形式」です。講義は月曜日午前中、あるいはそれ以前に30分程度の音声ファイルで配布します。音声ファイルはPorta IIの容量制限に抵触するので、その旨通知した上で学外のクラウドにアップロードします。また、講義の要点を箇条書きした資料をPDFで配布して講義の流れを理解しやすいようにします。出来ればこの資料を予め印刷し、教室での講義を聴くように、資料のプリントを見ながら音声ファイル(MP3形式)を聴いて欲しいのですが、プリンターが手近にない方はパソコンやタブレットの画面で資料を表示して講義を聴いても構いません。講義は同時配信ではなく、音声ファイルなので、適宜途中で止めてノートを取ったり、休憩したり出来ます。授業資料は要点のみ書いてあるので、自分で別のノートにより細かなノートを取ったり、下線を引いたり、メモを書き込むなどの工夫をしてください。なお、履修者が決まりましたら、皆さんの通信環境をお聞きし、可能ならば一部、zoom、又はWebexを使って、指定の授業時である火曜日3時限に同時授業形式で講義の捕捉や質疑応答をします。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 受講者は授業で紹介する作品を中心に、日頃から作品を翻訳で(出来れば原文で)読んで下さい。今学期、図書館が閉館中は資料を読むのが大変難しいでしょうが、余裕があれば文庫本などを数冊購入してほしいと思います。こちらでもPDFで作品や参考書からの抜粋などを配布予定です。読書をしつつ、レポート執筆の準備も兼ねて、気づいたこと、感じたことなどをノートに取ることが求められます。そうしたノートの一部はホームワークとして提出してもらいます。英語では様々の作品がオンラインで読めるので、英語のリーディングの勉強も兼ねて、英語原文(中世の作品は、現代英語訳)にも挑戦しましょう。英語原文で作品を読むのは大変困難ですが、一冊読み通すのは無理でも、例えば作品の概要や翻訳をまず読み、面白い部分、気になった部分を数ページでも原文で読んでみることを勧めます。また、詩は、言葉は難しいけれども、短い作品が多いので読みやすいです。
 講義を聴いた後は、配布資料を見直すとともに、自分で取ったノートを読み返し、必要に応じてノートを整理し、記憶を定着させましょう。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
イギリス文学史入門
著者
/Author name
川崎寿彦
出版社/URL
/Publisher
研究社、1986、¥2,530
ISBN
/ISBN
978-4327375010
その他(任意)
/other
非常に簡潔に最低限のことに絞って書かれた本で(本文、173ページ)、通読するのに適している。出版がやや古いので、最新の情報や現代文学については他の文学史で補完する必要がある。
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
イギリス文学入門
著者
/Author name
石塚久郎、編
出版社/URL
/Publisher
三修社、2014、¥3,850
ISBN
/ISBN
978-4-384-05749-2
その他(任意)
/other
最も新しい英文学史の本。主要作家毎に2ページで解説している。455ページあり、事典的な使い方に適している。
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
図説イギリスの歴史
著者
/Author name
指昭博
出版社/URL
/Publisher
河出書房新社、2002、¥2,034
ISBN
/ISBN
978-4-309-7623 
その他(任意)
/other
イギリス史を一冊で簡潔にまとめている(159ページ)。写真が多く、読んで楽しい本。
評価方法
/Evaluation
配分は、レポート40%、リスポンス・シート(メールによる)30%、ホームワーク30%。
1. レポートとしては、授業で触れる作家・詩人の作品を読んで、テーマを定め、客観的に分析した論文を書きます。長さは本文で3,000字程度。評価においては、正確な文献の記載や引用、注のつけ方など、アカデミックな論文としての形式を重視。提出は学期末です(正確な日付は開講後に連絡します)。
2. リスポンス・シートでは、その回やそれ以前の講義の復習となる質問、及び感想などを書きます。ホームワークがない時には必ずメールで提出。授業への真面目な取り組み、積極的な質問やコメントなどを肯定的に評価。水曜日までに提出。
3. ホームワークは、講義や配付資料について、リスポンスシートよりももう少し長く、詳しいことを書いていただく予定。レポートの準備にもなります。3〜4回。提出日や長さ、提出形式(メール本文かワードファイルなど)はその都度連絡します。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
教科書は特に指定しませんが、英語やイギリスに関心のある人、英語教員をめざしている人は、出来れば英文学史とイギリス史の概説書を購入する事を勧めたいと思います(具体的な書目は、「参考文献」を参照)。その他の参考文献は、授業時に指示します。
到達目標
/Learning Goal
文学研究のアプローチを使って、英語圏の文学・文化を鑑賞・分析し、批評できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション、古代のブリテン島、アーサー王伝説の始まり、アングロ・サクソン時代 この講義の目的や内容の紹介。ブリテン諸島の地理。ケルト人など、古代のブリテン島に住んでいた人々について。古代末期から中世初期への過渡期の歴史。アーサー王伝説の誕生。アングロ・サクソン時代の歴史。 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 7-11)。
2 古英語の詩『ベーオウルフ』 『ベーオウルフ』解説。 一部でも『ベーオウルフ』を読んで、感想をノートに取ろう。英文学史の本で『ベーオウルフ』についての解説を読む(石塚久郎編『イギリス文学入門』では、pp. 18-19)。
3 バイキング来襲、アングロ・サクソン時代の文学 アルフレッド王の業績と彼の時代のイングランドについて。 英文学史の本でアルフレッド大王についての解説を読む(石塚久郎編『イギリス文学入門』では、pp. 20-21)。更に、参考図書として:高橋博『アルフレッド大王』(朝日新聞社、1993)を勧めたい。
4 ノルマン人のイギリス征服、中世後半の歴史・社会 征服王ウィリアムによるブリテン島征服とその影響。イングランドで使われた言語の変化と文学における影響。行政、立法、司法の諸制度の成立。 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 17-37)。
5 ジェフリー・チョーサーの経歴と主要作品の紹介 チョーサーについての伝記的事実の解説と歴史的背景。 『カンタベリー物語』の中の話をいくつか読んでみよう。英文学史の概説書で、チョーサーについての部分を参照(川崎寿彦『イギリス文学史入門』、pp. 6-8など)。
6 チョーサー『カンタベリー物語』(作品の解説)、この授業のためのレポートの書き方解説 『カンタベリー物語』の中で、特に興味深い話を選んで詳しく解説。大学生としての論文やレポートの書き方について解説。特に文学作品に関するレポートを書く時の注意点など。 引きつづき、『カンタベリー物語』を読み進めよう。またレポートについては、配布プリントを熟読。
7 15世紀の歴史と社会、マロリー『アーサー王の死』 英語で書かれたアーサー王文学の代表作、マロリーの『アーサー王の死』について。 『アーサー王の死』を読んで見よう。また、英国史、英文学史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 37-42、石塚久郎編『イギリス文学入門』では、pp. 26-27)。
8 16世紀の社会:宗教改革と英語訳聖書 ヘンリー8世と英国国教会の成立。欽定訳聖書など、代表的な英語の聖書について。 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 43-54)。
9 16世紀の社会:エリザベス女王、ルネサンスの劇場 エリザベス朝の社会。16世紀の演劇と劇場を概観。 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 54-62)。シェイクスピアの作品をひとつでも読んでみよう。
10 シェイクスピアの経歴と作品 シェイクスピアの経歴と主な作品の紹介。及び、『ハムレット』について詳しく解説。 引きつづき、シェイクスピア作品を読もう。英文学史の概説書で、シェイクスピアについての部分を参照(川崎寿彦『イギリス文学史入門』、第4章、pp. 32-43など)。
11 スチュアート朝、清教徒革命と共和制 ジェイムズ1世の時代と清教徒の台頭。清教徒革命と共和制の時代。 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 63-72)。ミルトンの『失楽園』を一部でも読んでみよう。
12 王政復古と名誉革命、ジョン・ミルトン『失楽園』 ミルトンの伝記的事実を紹介。『失楽園』の解説。 引きつづき、ミルトンの『失楽園』を一部でも読んでみよう。英文学史の概説書で、ミルトンについての部分を参照(川崎寿彦『イギリス文学史入門』、pp. 59-66など)。
13 ※実施しません。 ※実施しません。 ※実施しません。
14 ※実施しません。 ※実施しません。 ※実施しません。

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