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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
日本法制史/JAPANESE LEGAL HISTORY
開講所属
/Course Offered by
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
小栁 春一郎

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小栁 春一郎 法律学科/LAW
授業の目的・内容
/Course Objectives
・近代日本は,土地法制においてもダイナミックな変化を遂げている。講義の目的は,受講生が,明治初年から昭和の時代までの日本法の歴史について土地法制を手掛かりに理解することである。
・講義は,明治初年における私的土地所有権の付与に始まり,最近の一連の土地対策までの土地法制の変化を公法,私法の枠にとらわれることなく検討する。これにより,現在の土地法・土地秩序が歴史の積み重ねであることを受講生が説明できるようになる。
・講義では,近代日本の土地法制を,大きく2つに区分し,春学期においては,明治,大正,昭和(ただし,第二次大戦まで)の3時期について論ずる。各期の重要な法律を取り上げ,歴史的・社会的背景,立法理由,法の主な内容,その後の法律改正,主な裁判例について解説する。講義に参加することにより,受講生は,土地法制の変化を通じて歴史にも一定のイメージを持て,説明できるようになる。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学習は,特に必要としないが,復習について,理解の確認を行う必要がある。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
日本の土地法(第3版)
著者
/Author name
稲本洋之助=小柳春一郎=周藤利一
出版社
/Publisher
成文堂
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
2016
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
レポートによる予定であるが,状況が改善すれば,期末試験を実施する。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
参考文献:講義の中で指示,引用する。
到達目標
/Learning Goal
近代の司法制度の展開のなかで、裁判所の独立、裁判官の職権の独立、裁判所の審級制度、弁護士制度などの意義を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 明治期1・現在の土地制度の出発点 土地法の歴史の時代区分の理解を持つ。土地法の論点として, 私的土地所有権の保障、売買、賃貸など, 都市計画、税などの公的介入があることから,土地法の総合的性格を受講生が説明できるようになる。
2 明治期2・地租改正 地租改正は近代的土地所有権を形作った。江戸時代の土地所有権との違い及び現代まで残された問題について受講生は把握できるようになる。
3 明治期3・地租改正の残した問題 地租改正での所有権創設が現代まで影響を及ぼしている畦畔問題について,判例等を受講生が検討する。
4 明治期4・民法の制定と土地秩序 ボアソナードによる旧民法及び穂積,梅,富井の三博士による明治民法の編纂を説明し,また,これが不動産法に残した影響を説明できるようになる。
5 明治期5・明治の都市づくり 銀座煉瓦街計画,東京市区改正条例及び耕地整理法による土地区画整理について受講生が把握する。
6 大正・昭和戦前期1・建物保護法・借地法・借家法 明治民法不動産法で最も問題のあった借地借家法制について,特別法による民法の修正が行われたことについて受講生が説明できるようになる。
7 大正・昭和戦前期2・都市計画法 最初の都市計画法制 初めて体系的な土地利用規制としての都市計画法が制定された。あわせて,市街地建築物法(建築基準法の前身)も制定されたことを受講生が把握する。
8 大正・昭和戦前期3・借地法等改正
正当事由制度による借地人,借家人の保護が昭和16年の法改正によってなされた。これについて,受講生は関連判例を含めて検討・理解する。
9 戦後復興期1・戦後混乱期・日本国憲法
土地利用規制が違憲とされた森林法違憲判決の論理をたどり,土地利用規制の限界を受講生が把握する。
10 戦後復興期2・日本国憲法と土地法秩序
条例による土地所有権規制の可否,土地所有権規制と損失補償に関する主要裁判例を説明できるようになる。
11 戦後復興期3・民法改正・建築基準法
権利濫用等が民法の条文に付加されたこと,日照権紛争では,これが問題になったこと,建築基準法が新たに昭和25年に制定されたことなどを受講生が把握できるようになる。
12 戦後復興期4・農地法
農地改革の内容及び農地法の特徴,とりわけ,農地売買の許可制と許可不要の例外,農地転用規制について受講生が論ずることができるようにする。
13 ※実施しません
※実施しません
14 ※実施しません
※実施しません

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