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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
フランス法b(18以前)/FRENCH LAW b
開講所属
/Course Offered by
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
火4/Tue 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
小栁 春一郎

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小栁 春一郎 法律学科/LAW
授業の目的・内容
/Course Objectives
・フランス法は,ドイツ法と並んで大陸法を代表する外国法であり,日本の近代法の形成にも大きな影響を与えてきた。本講義の目的は,フランス法の特徴を明らかにすることにある。本講義では,フランス法の歴史的・全体的な特徴を明らかにした後に,いくつかの具体的制度,判例を取り上げて,生きたフランス法の姿を把握する。
・秋学期では,親族法と不動産法を取り上げ,日本との比較に注意しながら学修する。例えば,婚姻の成立でも,日本民法では儀式が法律上は意味を持たないのに対して,フランス民法は儀式において民法の条文を朗読することを規定しているなど大きな相違がある。毎回一つは,判例を検討する。講義に当たっては,日本法との比較を行うとともに,TV 放送録画・映画などを積極的に利用し,学生諸君がフランス法のイメージを得られるようにする。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は,「リアルタイム配信による映像及び音声授業」である。zoomにより,時間割の時間に始まり,時間割の時間に終了する。受講生は,パソコンまたはタブレットを用意することが望ましい。スマートフォンでは,画面が小さいし,レポート入力が難しいと思われる。
講義では,出席をmanaba またはポータルにより取る。
講義中にレポートの時間がある。
受講生は,講義中にレポートを作成,提出する(manaba利用を予定する)。
質疑等は,zoomのチャット機能を通じて行う。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学習は,特に必要としないが,復習について,理解の確認を行う必要がある。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
※備考欄を参照
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
期末試験を中心にする(80%)。日常点も加味する(20%)。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
テキストとしてプリントを講義で配布するが,学生も図書館等で参考図書を見る必要がある。
参考文献:講義プリント等で指示する。
到達目標
/Learning Goal
フランス法の基礎、フランス法の様々な学問分野に触れ、フランス法に関する事例について重要な判例・学説を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 婚姻の成立1 儀式 フランス法の婚姻成立で重要な儀式について,また,最近の問題である多妻婚について把握する。
明)
2 婚姻の成立2 婚姻意思を欠く場合 結婚(式を挙げる)意思はあるが,しかしそれが実は結婚以外の事柄を目的としているとき(在住許可目的等)はどのような扱いを受けるか?を理解する。
3 婚姻の効果1 夫婦の身分的関係 ナポレオン法典以来の妻の行為能力の歴史,婚姻費用分担のあり方等を学ぶ。
4 婚姻の効果2 夫婦の財産関係 婚姻中の財産取得において,フランス法は原則として,共通制(共有制)を採用してる。日本法と異なるそのあり方を,積極財産のみならず,債務についても学修する。
5 離婚手続1協議に基づく離婚 フランスの双方同意離婚は,日本の協議離婚に相当するが,2017年制度改革から裁判所の関与を大幅に減らしたことを把握する。
6 離婚手続2協議に基づかない離婚 有責離婚は,離婚事件の40%程度を占めている。離婚の効果として,再婚禁止期間は廃止されたことなどを学ぶ。
7 離婚における公証人の役割 夫婦共通財産の解消などでフランスの離婚では公証人の役割が大きいことを理解する。
8 パックス(婚姻外カップル) パクスという登録内縁制度があるが,2017年からは,市役所で登録になった。 パクスの効果は,社会保障や住居保護等に大きいが,相続権はないことを学ぶ。
9 氏・名 命名権者,誰がつけるか?自由につけるか?リストから選ぶか?変な名が付いているときに役所がコントロールできるか?気に入らない名の変更は可能か?などを学修する。
10 成年後見 フランス法は,多くの場合,専門家が深く関与する法制度を構築しているが,脆弱者保護では,家族に丸投げに近い制度を採用していることを把握する。
11 不動産法1空き家 フランスにおける空き家リサイクルの動きなどを紹介する。人口増加があっても,空き家は増大していることを学ぶ。
12 不動産法2所有者不明不動産 フランスは,コルシカ島という例外を除いて所有者不明土地問題は大きな問題とされていないことを理解する。
13 不動産法3借家人募集と差別 フランスでは,居住用賃貸借では,賃借人差別禁止の法律があり,人種,性別等により賃借人に賃貸しない賃貸人は処罰される等厳しい状況にあることを学修する。
14 不動産法4賃料不払い明け渡し フランス法では,賃料不払いで,賃借人明け渡し判決が言い渡されていても,しばしが執行されないことを民事裁判所,行政裁判所,憲法裁判所などの種々の裁判機関との関係で把握する。

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