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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
法律学特講(刑法各論と特別刑法)/LEGAL SCIENCE, SPECIAL LECTURE
開講所属
/Course Offered by
法学部法律学科/LAW LAW
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水1/Wed 1
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
若尾 岳志

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
若尾 岳志 総合政策学科/POLICY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
[目的]身近な犯罪類型を学ぶことを通して、抽象的な刑法理論をどのように生かしていくのかを身につけます。
[概要]刑事罰の対象となる行為は、主に「刑法典」に定められています。ですが、「刑法典」以外にも、臓器移植法や売春防止法など、様々な法律の中で、刑事罰の対象となる行為が定められています(「広義の特別刑法」)。このような特別刑法に規定されている犯罪類型の方が、より身近な行為であることが多いのです。そこで、刑法各論の発展として、刑法各論と関連性の深い特別刑法上の犯罪類型を取り上げて、その法解釈上の問題や判例などを検討していきたいと思います。テーマは大きく分けると二つです。まず、①生命にかかわる問題です。安楽死や臓器売買などの問題を取り上げます。次に②性に関わる問題です。特に売春防止法や児童買春・ポルノ禁止法などを取り上げます。根底の問題意識は、「倫理」の問題と「自己決定」の限界です。なお、manabaとZoomを利用します。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
基本的には、講義形式ですが、学生の主体的な参加を重視したいと思います。ですので、Zoomによる同時双方向型の授業を予定しています。
授業の基本的な流れは、あるテーマ、問題に対して、賛否・是非の態度決定をしてもらい、その理由を表明してもらいます。それらの意見を踏まえつつ、そのテーマ、問題についての歴史的背景や現行法の状況などについて説明します。
①生命にかかわる問題の中から1つ、②性にかかわる問題の中から1つ、自分で考えたいテーマ、問題を設定し、レポートを書き上げてもらいます。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前に、授業で取り上げるテーマについて考え、事後に、授業内容を踏まえつつ、さらに文献・資料を調べてレポートにまとめるようにしてください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
※備考欄を参照
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
生命倫理学入門(第4版)
著者
/Author name
今井道夫
出版社/URL
/Publisher
産業図書
ISBN
/ISBN
4782802137
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
レクチャー生命倫理と法
著者
/Author name
甲斐克則 編
出版社/URL
/Publisher
法律文化社
ISBN
/ISBN
4589032244
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
性的自由と法(香川大学法学会叢書2)
著者
/Author name
上村貞美
出版社/URL
/Publisher
成文堂
ISBN
/ISBN
4792303680
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
レポート2回(50%+50%)で評価します(出席を確認する予定です)。
1回目は、①生命にかかわる問題から、2回目は、②性にかかわる問題から、授業で触れた話をベースに自分でテーマ設定をしてください。
関連科目
/Related Subjects
刑法入門
刑法総論(Ⅰ、Ⅱ)
刑法各論(Ⅰ、Ⅱ)
刑法解釈の基本ができていることが望ましいです。
備考
/Notes
テキストはありません。資料を配布する(manabaで配布予定)ことがあります。
(ただし、パワーポイントの資料はほとんど配布しません)
参考文献は各自で調べてください。(授業の中で紹介することもあります)
上記にあげている参考文献は、図書館が使えないと入手困難と思われます。
ネット情報をきちんと利用してください。
到達目標
/Learning Goal
従来の開設科目では触れてこなかった法律分野について、基本かつ重要な項目を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション(授業と刑法各論の) 法と道徳の関係について、総説を学習します。
2 人と胎児 堕胎罪という犯罪類型について学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
3 人工妊娠中絶 人工妊娠中絶の制度設計(適応モデルと期限モデルなど)について学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
4 出生前診断 特に、胎児に障害があることを理由とした人工妊娠中絶の問題を学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
5 脳死と臓器移植 人の終期について学習したうえで、脳死状態の「もの」からの臓器移植について学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
6 クローン・ES細胞・iPS細胞 再生医療について倫理的な問題と法的問題について学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
7 安楽死・尊厳死 安楽死・尊厳死の法的現状について学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
8 性刑法の全体像 非常に多様な性犯罪の全体像を俯瞰します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
9 2017年刑法改正 2017年の刑法改正を含め、日本の刑法の変遷を理解します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
10 わいせつ物頒布等罪 チャタレイ夫人の恋人事件を通して、わいせつ物頒布等の罪にある問題を学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
11 夫婦間レイプ 夫婦間レイプを通して、性的自由に対する罪の解釈・運用にある問題を学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
12 売春防止法 売春防止法を通して、売春というテーマにある問題を学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
13 児童と性行為(青少年保護育成条例・児童福祉法) 判例を通して、「淫行」に関連する解釈の問題を学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。
14 児童買春・児童ポルノ処罰法 児童に関する買春や児童ポルノの規制にある問題を学習します。 事後に、レポートのテーマにするのであれば、文献を収集し、レポートを作成する。

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