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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
国際組織論b/INTERNATIONAL ORGANIZATION(B)
開講所属
/Course Offered by
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水3/Wed 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
明田 ゆかり

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
明田 ゆかり 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
授業の目的・内容
/Course Objectives
[目的]
本授業の目的は、グローバルガバナンスの意義と国際組織の役割の理解を深めるために、欧州連合(EU)の仕組みとルール及び政策、その対外的影響についての基本知識を習得することである。
[内容]
EUは加盟国が主権の一部を移譲している点で、他に例を見ない国際組織である。そのEUは、グローバル化の時代の国家と国際組織の関係性について数々の示唆を与え、さらに環境から個人情報に至るまで、EU基準のグローバルスタンダート化を目指す重要なパワーでる一方、英国の離脱(ブレグジット)や難民危機など、厳しい試練にも直面している。講義では、複雑なEUの仕組みを解説し、その可能性と課題を議論していく。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
本授業は毎回基本的に2部構成で進めていく。前半はパワーポイントを用いたレクチャーを行い、その後に質疑応答やクイズによる理解の確認を行う。後半は、追加レクチャー、テーマに関するディスカッション、関連動画やサイトの鑑賞、グループワーク等を柔軟に組み合わせる。

授業では時折英語のサイトや資料を参照するので、高度な英語力は必要ないが簡単な時事英語の能力を磨いておくことが望ましい。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前にMyDOCにアップされるパワーポイント資料・参考サイト、及びテキストの指定個所に目を通しておくこと。事前事後ともに、テーマに関連する報道に触れ、問題意識を磨くこと。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
EUとは何か:国家ではない未来の形
著者
/Author name
中村民雄著
出版社
/Publisher
信山社
ISBN
/ISBN
2016
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
EU MAG
著者
/Author name
駐日欧州連合代表部
出版社/URL
/Publisher
http://eumag.jp/
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
学年末レポート試験(50%)及び平常点(質疑応答、ディスカッションへの参加等:50%)
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
国際組織に関する専門知識を習得し、それぞれの国際組織が果たしている役割、現在抱える問題点等について分析のうえ、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 はじめに なぜEUを学ぶことが重要か、グローバルガバナンスとEUの役割について解説するとともに、授業全体の構成を説明する。
2 国際組織と主権国家 国家が主権を移譲する超国家機関の創設がいかに難しいか、そもそも主権国家はなぜ誕生したのかを理解する。
3 国際統合の思想と理論 14世紀に遡るヨーロッパ統合の思想の展開から最新の統合理論に到るまでを解説する。
4 EUの歴史:経済共同体から政治共同体へ 1952年の石炭鉄鋼共同体から出発し、1993年に政治共同体へと発展したEUの歴史と、その発展の力学を学ぶ。 MyDOCにアップされるスライド、資料及びテキストの該当個所に目を通し、予習・復習を行う。必要に応じて質問・発言ポイントをまとめておく。(以下同様)
5 EUの歴史:リスボン条約からブレグジットまで EUの最新の「憲法」に相当するリスボン条約を解説する。さらに統合の深化と拡大を成功させてきたEUの最大の挫折とされる英国離脱がなぜ起こったのか、その原因と影響を明らかにする。
6 EUの制度と意思決定 EUの様々な機関の役割と意思決定の仕組みについて学びつつ、EUが追求してきた超国家的民主主義のあり方について考察する。
7 EU新体制の政策目標と戦略 2019年12月に発足したフォンデアライエン欧州委員会が掲げるEUの中長期目標と、ポストブレグジットの「欧州の将来像」について解説する。
8 EUの主要政策(1):共同市場 EUの統合の出発点であり、存在意義である「共同市場/単一市場」について学ぶ。さらにEUの経験をヒントに、グローバリゼーションが社会にもたらす影響について考える。
9 EUの主要政策(2):共通通貨とユーロ危機 共通通貨(ユーロ)がなぜ作られたのか、2009年のユーロ危機の本質とその後の影響を解説する。
10 EUの主要政策(3):共通移民・難民政策 共通移民・難民政策の形成過程とその教訓を学び、国境を超えた人の自由移動の功罪について検討する。
11 EUとグローバルガバナンス:気候変動 EUは気候変動対策で世界のリーダーシップを取ることを目指し、欧州グリーンディールを打ち出した。野心的なその政策の全体像を解説し、気候変動ガバナンスに与える影響を検討する。
12 EUとグローバルガバナンス:安全保障 経済共同体として出発したEUは軍隊を持っているのだろうか。世界の平和と安全に果たすEUの役割について学び、日本とも共通する「シビリアンパワー」の意義についての理解を深める。
13 EUと日本 2019年に発効した日EU経済連携協定(EPA)と戦略的パートナーシップ協定(SPA)の内容と意義、今後期待される日EU協力の分野について解説と議論を行う。
14 まとめ:EUとグローバルガバナンス 全授業を総括しつつ、EUとグローバルガバナンスの将来展望について意見交換を行う。 これまで学んだことを振り返り、テーマについての意見・発言ポイントをまとめておく。

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