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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
地域づくり論(経済学部用)/REGIONAL AND COMMUNITY DEVELOPMENT
開講所属
/Course Offered by
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水1/Wed 1
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
北野 収

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
北野 収 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 本講義では,「地域開発論」として,日本と海外,都市と農村など地域や分野を横断的に取り扱い,そこにある普遍的な理論や問題を考えます。主たる対象はコミュニティ開発(地域づくり)ですが、都会の事例のみならず、地方都市、過疎農村、開発途上国のコミュニティ開発などを含みます。本授業のねらいは、各事例の背後にある人間のコミュニケーションと学習を分析的に考えることなのです。
 地域づくりという言葉から何を連想しますか。道路やビルを造ること,景観を整備すること,商店街を活性化させること,等々。本講義では,「地域づくり=人々の間のコミュニケーションの総和」として捉えます。なぜ地域づくりおいて、「市民参加」「住民参加」が重要なのでしょうか。それは互いに異なる者同達が,コミュニケーションする場と空間が必要だからです。取り上げる具体的な事例としては,ゴミリサイクルによる地産地消,都市近郊での環境教育,ニューヨークのドッグラン,インドネシアでのNGO活動、ブラジルのスラム開発など多様ですが,人々のコミュニケーションという共通の視座を考えていきます。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
講義を中心とするが、映像を一部併用する。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
テキスト該当章の熟読
レジメと自分のノートに基づいた復習
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
共生時代の地域づくり論―人間・学び・関係性からのアプローチ
著者
/Author name
北野収(編)
出版社
/Publisher
農林統計出版
ISBN
/ISBN
978-4897321547
その他(任意)
/other
大学書店で購入可能
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
期末レポート100%
関連科目
/Related Subjects
開発文化論
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
地域づくりに関する専門知識を習得し、個々の事情に応じた独自性のある地域づくりに必要な事柄等について分析のうえ、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 地域の発展を理解するための視座 経済・環境・公正性という「3つのE」、市場・政府・市民社会という3つのセクター論、人的資源の重要性 教科書1章の熟読
2 住民参加(participation)の意義と多義性 参加と出席の違い、手段と目的、参加の7段階、主体性と自立性 教科書2章の熟読
3 地域づくりの組織化・制度構築 山形県長井市の事例(資源リサイクル・システム)にみる組織学習とその成果の制度化、学習課程アプローチ、青写真アプローチ、キーパーソン 教科書3章の熟読
4 内発的発展におけるキーパーソン 兵庫県小野市の事例(希少生物保護、環境教育、特産品開発)にみる地域リーダーとしてのキーパーソンの役割の検証 教科書4章の熟読
別途、課題提示(ケースメソッド、熊本県住民参加まちづくり)
5 【映像】手作りのまちづくりと大規模観光開発 ビデオ『湯布院癒しの里の百年戦争』 メモをとりながら映像を観ること
特に、キーパーソンの役割に注目
6 共益から公益の創出へ:NYと東京のドッグランを例として アメリカと日本のドッグランを事例として、愛犬家と一般住民の対立・棲み分け・共生という3つのシナリオを検証、共生の手掛かりを探る 教科書10章の熟読
7 過疎地の地域づくりと外部者のまなざし 島根県浜田市の過疎地域を事例に、過疎地域住民のリアリティと外部移住者のリアリティの相違から、コミュニティ内に同居する多様な思いを考える 教科書7章の熟読
8 コミュニティ開発とコミュニケーションエラー インドネシア村落開発に関わった国際協力NGOの事例から、外部者と内部者の問題共有、コミュニケーションの困難さを理解する、援助におけるノーマル・アクシデントについて考える 教科書11章の熟読
9 【映像】スラムとコミュニティ開発―ブラジル・リオデジャネイロの事例 ブラジル大都市における治安問題とオリンピック等開発による住民立ち退き問題に関する映像資料 メモをとりながら映像を観ること
10 「ユニバーサル交流」とアクセシブル観光 障がい者、高齢者、外国人にやさしいグリーン・ツーリズムのあり方を先進事例から考える 教科書8章の熟読
11 ソーシャルキャピタル 信頼、規範、つながりが地域の発展の資本となることを理論的に理解、ロバート・パットナムのソーシャル・キャピタル理論 ダウンロード資料の熟読
12 【映像】ジェイン・ジェイコブスとNYC 大規模開発利権と戦った市民活動家のドキュメンタリー メモをとりながら映像を観ること
13 予備日 TBA
14 まとめ まとめ

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