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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
情報と職業/INFORMATION AND PROFESSION
開講所属
/Course Offered by
経済学部経営学科/ECONOMICS MANAGEMENT
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水2/Wed 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
小林 哲也

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小林 哲也 経営学科/MANAGEMENT
授業の目的・内容
/Course Objectives
本講義は、高校「情報」教員免許取得のための必修科目である。インターネットをはじめとする情報技術が、社会に与える影響はどのようなものなのか。情報に関わる職業および職業倫理がどのようなものなのか。情報社会の現状と歴史的意義を解説した上で、議論を進めていく。

IoT(Internet of Things)、AIなどの流行語が示すように、ICT技術の応用は急拡大している。こうした情報関連技術の意義を理解するには、ある程度、計算機やインターネットの仕組みなど技術的な側面にも立ち入って議論する必要がある。また、インターネットの普及にともなって、情報倫理や知的財産権をめぐる制度および法についても、新しい解釈が迫られている。スノーデン・ファイルなどが明らかにした、ネット社会における検閲や監視、安全保障体制との関連も無視できない。コロナ禍を早期に収束させたと言われている諸国での、完璧な感染者追跡の仕組みは、監視社会が現実のものとなっていることを思い知らせてくれた。一方、FacebookやGoogleにより個人情報が流用された事件を受けて、IT界のプラットフォーマー企業による独占的支配に対して、EU中心に個人情報の利用規制(GDPR)が定められつつある。

こうした技術的知識や制度的な議論をいとわない積極的な学生の参加を望む。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
本講義は、zoomのミーティング機能を使って行う。履修者は、リアルタイムにzoom会議にログインすることが求められる。オンデマンドでの動画や音声ファイルの配布は行わないので、注意すること。講義資料については、Portall上にPDFファイルとして配布する。

講義の後半では、参加者がプレゼンテーションを行うことが前提である。テーマは、講義内容に関するものであれば自由で、個人発表でもグループでの共同発表でも構わない。プレゼンテーションは、zoomでの講義中に「ファイル共有」機能を使用して行う。実際には、参加人数や参加者のスキル等により、実施形態は変わりうる。参加者がプレゼンテーション資料を準備して発表することになるが、高度なものを求めているわけではない。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
【予習】日常的にIT関連ニュースに注意を払う。【復習】用語や概念について理解を確認しておく。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
情報と職業
著者
/Author name
近藤勲
出版社/URL
/Publisher
丸善
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著作権法
著者
/Author name
中山信宏
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
暴露の世紀 ---  国家を揺るがすサイバーテロリズム
著者
/Author name
土屋 大洋
出版社/URL
/Publisher
(角川新書)
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業参加(小レポート+プレゼンテーション,70%)および期末レポート、30%
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
情報を獲得・利用する職業の概要や職業人として情報に関わる際の勤労観・倫理観など、情報と職業に関する専門知識を習得し、情報化社会に伴う職業上の諸問題について分析のうえ、自らの見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 序論:情報と職業について 「情報」教員免許取得のための必修科目であるが、幅広く情報社会の進展に伴う問題点をも議論していく。「情報」に関する見聞を広めていく。 定義としては、以下のとおり。
「情報と職業についての関わり、情報に関する職業人としての在り方等を理解する」
2 インターネットの歴史と仕組み 米国国防総省の軍事技術研究プロジェクトから開発されたのが、ARPANET。ボブ・メトカーフなどの先駆者が、Inter_Netのアイディアや仕組みに貢献。 情報技術と軍事技術との関わりについて考えてみよう。
3 インターネットの分権制と公開性 Internetは、その仕組みからして分散処理で、巨大な中央制御装置を持たない。各ルーターは、ただ情報のパケットを送受信するだけの分権的でオープンなシステム。 Internetと電話会社との規制緩和をめぐる対立について調べてみよう。
4 IT革命と企業組織 IT革命により情報の取引費用が低下したことは、企業組織を大きく変えることになった。 垂直統合的組織とその脱統合化について考えてみよう。
5 国境を越えるIT空間  組織の変容は、ビジネス・モデルや産業のプラットフォームをも変えてきた。またこの動きが国境を越えるものであったことから、その影響も瞬時に国際的なものとなった。 金融的取引も容易に国境を越える。しかし取引のための取引が、余りにも多い。その問題点について考えてみよう。
6 知的財産権をめぐって 様々な情報がInternet空間を行き交うようになると、情報に関わる知的財産権の取り扱いが問題となってくる。 知的財産権の定義など、特許庁のHPをチェックしてみよう。
7 知的財産をめぐるFree・Open・Sharingの動向 「知」はある意味人類の共有財産として発展してきた。Internetは知のパブリックドメインでもある。しかし、その利用法にはさまざまな問題がある。 Free Softはどうして可能なのか。意義と仕組みを考えてみよう。
8 情報化社会の諸問題1 クラウド・コンピューティング 収集されたデータや計算結果が、ますますInternet上(クラウド)に集積される時代となった。しかし巨大企業による分散化を通じた集中の弊害も出てきている。 GDPRについて調べてみよう。
9 情報化社会の諸問題2 セキュリティ 監視社会 Internetプロバイダーや検索エンジンによる情報の収集は、個人情報をほぼ包摂するにいたるレベルに到達している。便利な高度信頼社会に向かうのか、監視社会が到来するのか。 顔認証システムの可能性と問題点について、調べてみよう。
10 情報化社会の諸問題3 IoT ビッグ・データ AI Internet上の情報が、ますます共有される一方、どう使いこなすかで差別化も生じてくる。自動運転、5Gの通信インフラなどを題材に、問題点を考える。 自動運転にどんな可能性と問題点があるのか考えてみよう。
11 プレゼンテーション 情報社会の諸問題 受講者による、プレゼンテーション
12 プレゼンテーション GDPRを巡る国際紛争 受講者による、プレゼンテーション
13 プレゼンテーション 知的財産権 受講者による、プレゼンテーション
14 プレゼンテーション 起業と創造 受講者による、プレゼンテーション

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