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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
簿記原理b/PRINCIPLES OF BOOKKEEPING(B)
開講所属
/Course Offered by
経済学部/ECONOMICS
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木2/Thu 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
内倉 滋

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
内倉 滋 経営学科/MANAGEMENT
授業の目的・内容
/Course Objectives
 「簿記原理b」では、「簿記原理a」では取り扱わなかった 会計期間中の様々な取引や決算時における種々の決算修正取引 に対処するための複式簿記のルールを説明し、「簿記原理a」で説明した複式簿記の手続き[←いわゆる「簿記一巡の手続き」]を より現実的な形のものに変えていくことを目的としている。
 具体的には、まず商品売買取引に関し、「商品3分法」という 商的企業で支配的に行われている処理方法の説明をする。商品売買取引に関しては、「商品有高帳」と呼ばれる補助簿の記録方法の詳細な説明もしたい。次いで、信用取引の問題に関して、「約束手形」や「電子記録債権」の簿記上の取扱い等の説明をし、また それに係るリスクへの対処 という問題に関して、「貸倒れの見積り」という複式簿記の手法の説明もしたい。さらに、有形固定資産の取引を取り上げ、その簿記上の取扱いの基本を説明し、合わせて、租税法上の「減価償却」の規定内容についても詳説したい。簿記一巡の手続きとは直接の関係は無いのであるが、実際の現場での取引データの入力方法(「会計伝票」の利用方法を含む。)の説明もしたいと考えている。最後に、秋学期に説明してきた様々な決算修正項目がある場合の決算手続きと、その場合の 8桁/10桁 精算表の作成原理の説明をして、本講義の締めくくりとしたい。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 「簿記原理」という科目は、単に教科書類を読み、あるいは講師の説明を聞いて 内容を理解しただけでは不十分な科目である。複式簿記のプロセスを 演習問題等を通じて実際に体験していく過程が、絶対に必要である。したがって本講義では、ほぼ毎回 授業の最後に演習問題をやってもらい、その日の講義内容の理解を より確実なものにしていってもらう、という形で授業を進めていく。
 ただしこの秋学期については、PorTaⅡを使った遠隔授業での開講となる。各受講生は、毎週の講義資料をPorTaⅡからダウンロードし、該当する教科書の箇所と合わせて 自ら精読をし、講義資料で指定された課題(演習問題等)を自ら解き、そうして その答え及び当日の講義資料や教科書に関する質問をPorTaⅡにアップロードしていく、というイメージである[←その詳細については、各担当者ごとのPorTaⅡ上のメッセージを確認すること。]。簿記原理の場合、板書での説明ができないことは、大きなネックである。ささやかな努力とほんの少しの寛容さで、この困難な状況を乗り越えていきたい。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 「簿記原理」の場合、事前に教科書の該当箇所に目を通してくる といった事前学修よりも、事後学修の方が はるかに重要である。遠隔授業の形式ながら 毎回やってもらう演習問題等についても、基本的には次の週のPorTaⅡ上の講義資料に模範解答を掲載し解説するようにしていきたい。これも、受講後の自発的な事後学修を促す目的からである。
 ただし、以上のことについても、各担当者により多少の違いがある。その詳細については、各担当者ごとのPorTaⅡ上のメッセージを確認すること。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
 教科書は、各担当者により異なる。自分の担当者が指定した教科書を、事前に用意しておくこと。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
 参考文献等の紹介の仕方は、各担当者により異なる。その詳細については、各担当者ごとのPorTaⅡ上のメッセージを確認すること。
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 この秋学期も、定期試験週間が無くなってしまった。したがって、14回の遠隔講義の平常点(講義中の小テスト等)で評価することが原則となる。評価方法については、各担当者により多少の違いがある。その詳細につき、各担当者ごとのPorTaⅡ上のメッセージを確認すること。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
教科書:教科書は、各担当者により異なる。自分の担当者が指定した教科書を、事前に用意しておくこと。
参考文献:参考文献等の紹介の仕方は、各担当者により異なる。その詳細については、各担当者ごとのPorTaⅡ上のメッセージを確認すること。
到達目標
/Learning Goal
複式簿記に関する基礎知識(日商簿記検定試験3級程度の知識)を習得し、企業の基本的な取引についての記帳、決算手続きの遂行、および財務諸表の作成ができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 オリエンテイション 本講義の目的や目標、授業の進め方、評価方法等を具体的に説明していく。
2 商品3分法 その1:基本原理 多くの商的企業が、商品売買を「商品3分法」という方法で処理している。その手続きの基本を説明する。他方 製造業では、「販売のつど売上原価勘定に振り替える方法」で処理しているので、その説明もしたい。
3 商品3分法 その2:設例による説明 商品3分法という処理方法の理解を深めるため、設例による説明を行い、同時に演習をしてもらう。
4 商品3分法 その3:精算表での取扱い 商品3分法という処理方法が採用されている場合、決算時に作成される精算表は どのようなものになるのか、の説明をする。
5 商品有高帳について 複式簿記で出て来る多くの項目には、その項目だけの詳細な記録を受け持つ特別な帳簿[←補助簿]が用意されている。その中でも重要な「商品有高帳」の役割と記帳方法とを説明する。
6 手形取引の簿記上の取扱いについて 近年 利用頻度が減ってきている「手形」だが、まだ重要な役割を果たしてはいるので、その手形取引の簿記上の取扱いを説明する。なお、手形に代わって利用されつつある「電子記録債権」についても言及する。
7 貸倒れの見積りについて 手形を含めた金銭債権は、債務者側の状況で 回収できないことになるリスク(貸倒れのリスク)にさらされている。そうした状況に簿記はどのように対処していくのか、の説明をする。
8 有形固定資産の簿記上の取扱いについて(減価償却の問題を除く。) 有形固定資産につき、まずは今日の時間を使い、そもそも有形固定資産とは何か、それを取得したときや売却をしたときには どのような処理が行われるのか、等の説明をする。
9 有形固定資産の減価償却 その1:基本原理 有形固定資産は、基本的に 使用や時間の経過によって 徐々に劣化していくものである。そうした問題に簿記は、「減価償却」という手続きにより対処しているのであるが、その手続きの基本を説明する。
10 有形固定資産の減価償却 その2:200%定率法について 減価償却という手続きは、わが国では租税法の規定に従って行われている。その租税法の規定内容の概要を説明した後、そのうちの「200%定率法」と呼ばれる非常に特殊な方法について、詳しく説明することとする。
11 純資産の記帳方法:個人企業の場合と株式会社の場合の対比 まず、個人企業の場合の純資産の増減取引の処理方法を説明する。次いで、株式会社の貸借対照表では なぜ純資産が区分されているのか、純資産の様々な増減取引が どの純資産項目に記録されるのか、の説明をする。
12 収益及び費用の見越しと繰延べについて サービスの授受に係る収益や費用の計上額は、決算日時点で見てみると、それに係る収入や支出の発生額と 一致していない可能性がある。それに対して簿記は、決算時にどのような処理をするのか、の説明をする。
13 伝票について:3伝票制の説明と複写式伝票の紹介 取引の仕訳は、実際の現場では、仕訳帳という帳簿にするのではなく、伝票(正しくは会計伝票)という紙片にするのが通例である。その伝票に関する様々な論点の説明をする。
14 様々な決算修正項目がある場合の決算手続きの総まとめ 秋学期に説明してきた様々な決算修正項目がある場合の決算手続き(決算本手続)と、その場合の 8桁/10桁 精算表の作成原理の説明をする。

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