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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
国際貿易論a/INTERNATIONAL TRADE(A)
開講所属
/Course Offered by
経済学部/ECONOMICS
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
米山 昌幸

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
米山 昌幸 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
授業の目的・内容
/Course Objectives
国際貿易論は、財・サービスの国際取引や資本・労働・経営資源の国際移動を分析対象とする学問分野である。この講義の目的は、国際貿易や貿易政策の基礎理論や現実の貿易、貿易実務について学んで、経済学的な思考方法で現実の国際貿易に関する問題を考察することである。貿易理論の習得とあわせて、実際のデータを提示して国際貿易の実態についての理解も深めていきたい。
春学期は、一般均衡分析を用いて伝統的な国際貿易の基礎理論を中心に講義する。国際貿易論でもっとも重要な概念である比較優位をはじめ、貿易パターン、貿易利益、比較優位の決定要因、産業内貿易と規模と経済などを取り上げる。貿易が経済発展に及ぼす影響についても学ぶ。世界で保護主義、ポピュリズムが台頭してくる時代だからこそ、自由貿易の利益、相互依存の利益をしっかりと理解することが大事である。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業はオンライン授業形式で行われるが、毎回の課題を期限内に提出すること。
遠隔授業のための機器と通信環境の準備ができている前提で行う。また、PorTaⅡやWebメールなどで課題提出などや返信が確認できなければ単位が出ないので、十分に注意すること。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
受講前にはテキスト範囲の予習を行う。毎回オンライン授業の受講後に取り組む課題についての解説によって復習する。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
国際経済学をつかむ[第2版]
著者
/Author name
石川城太・菊地徹・椋寛
出版社
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4641177192
その他(任意)
/other
2013年
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
第1回目の授業で紹介する。
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
定期試験は実施しない。毎回オンライン授業の受講後に予定している課題によって評価する。
関連科目
/Related Subjects
「国際経済学a」
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
貿易理論ならびに貿易に関する専門知識を習得し、実際の貿易活動について分析のうえ、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス、戦後の日本経済と貿易の歩み 授業方法、テキスト、成績評価基準について説明する。また、戦後の日本経済と貿易の歩みについて理解する。
2 貿易の取引と決済の仕組み 貿易取引と国内売買取引の違い、貿易の3つの流れ、貿易取引の基本的な仕組み、信用状の役割、貿易取引と外国為替、貿易手続きの流れと関連機関を理解する。 実施しない(第4回目を繰り上げる)
3 いろいろな貿易取引 直接貿易と間接貿易のメリット・デメリットを説明できるようになる。並行輸入、仲介貿易、委託加工貿易、OEM輸入、開発輸入といったいろいろな貿易取引を理解する。 実施しない(第5回目以降を繰り上げる)
4 比較優位と分業の利益 分業の利益は、交換の利益と特化の利益からなることを理解する。分業の利益を生み出すためには、絶対優位ではなく比較優位に基づいた特化が重要であることを説明できるようになる。
5 比較優位と国際貿易―リカード・モデルと比較優位 リカード・モデルを用いて、貿易パターンの決定を労働生産性の相対的格差により説明する。労働生産性、労働投入係数を理解し、最も簡単なリカード・モデルである2国2財1要素モデルの設定を理解できるようになる。
6 相対価格でみる比較優位 リカード・モデルは、財の相対的な生産費用(比較生産費)を比べることで比較優位を決定するが、比較優位は閉鎖経済の相対価格を比べることでも判定できることを理解する。
7 リカード・モデルの図示 リカード・モデルの生産フロンティアを図示できるようになり、図を用いて生産点の決定と貿易パターンの決定を説明できるようになる。
8 貿易開始後の生産・貿易パターン GDP線を用いた生産点の決定を理解し、貿易開始前の生産点・消費点と、貿易開始後の相対価格(交易条件という)によって生産・貿易パターンがどのように決まるか説明できるようになる。
9 社会的無差別曲線と貿易利益 貿易開始する前と後の社会的無差別曲線を比べて、貿易をすることで一国全体の厚生水準が高くなる、つまり貿易利益が発生することを説明できるようになる。
10 比較優位の決定要因―ヘクシャー=オリーン理論 天然資源の存在量、資本蓄積、規模の経済など、比較優位を決定する要因について理解する。また、たとえ生産技術が同じであっても、各国の生産要素の賦存の格差が比較優位を決定することを理解する。
11 産業間貿易と産業内貿易 グルーベル=ロイド指数を理解し、主要な先進国間における貿易取引は産業間貿易だけではなく、産業内貿易も大きな割合を占め、産業内貿易は水平的産業内貿易と垂直的産業内貿易に分けられることを理解する。
12 規模の経済と製品差別化 水平的産業内貿易は、製品差別化と企業レベルにおける規模の経済から説明されることを理解する。また、垂直的産業内分業はフラグメンテーションによって説明させることを理解する。
13 サービス貿易の現状 サービス貿易とは何かを理解し、サービス化とサービス貿易の現状について理解する。
14 貿易と経済発展 経済成長が貿易パターンに与える影響について理解する。また、輸入代替工業化、輸出志向型工業化などの開発戦略について理解し、貿易が経済発展に与える影響を理解する。

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