シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
表象文化論/CULTURE AND REPRESENTATION
開講所属
/Course Offered by
外国語学部交流文化学科/FOREIGN LANGUAGES TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火4/Tue 4
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
高橋 雄一郎

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
高橋 雄一郎 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
戦争の記憶と表象――「慰安婦」と靖国神社に焦点を当てます)
⇒交流文化学科以外の外国語学部学生は交流文化論として受講可能です。

「慰安婦」のことなど、ときどき話題になりますが、よくは知らないという学生の方も多いようです。この授業では、日本が明治以降、過去150年の近代化の過程でおこなった戦争の記憶、特に、犯してきた加害行為がどのように表象されているかを、皆さんと一緒に考えていきます。

遠隔授業のため、当初の予定を一部変更します。遠隔授業は私にとっても初めての経験なので、どこまで出来るか、正直、自信がありません。週ごとの授業計画詳細情報/Course Schedule)は、以前のまま載せてありますので、取り敢えず参考程度に留めておいてください。

当初のシラバスの記載があった、731部隊(森村誠一『悪魔の飽食』)と日中韓共同編集歴史教材(『未来をひらく歴史』)を授業内容から外します。これらの本もDUOで販売していますが、教科書ではなく、参考文献の扱いとします。購入する必要は必ずしもありません。

授業の最終目標として、授業内で話し合った内容を学内に向けて発信する展示かワークショップの開催ができれば、と考えていました。遠隔授業になっても、SNSなどで学生の皆さんが外に発信することができればよいな、と思っています。

ゴールデンウイーク中に「靖国神社」と「女たちの戦争と平和資料館(wam)」での課外授業(フィールドワーク)を、丸一日使って実施する予定でしたが、延期します。8月15日の春学期終了日までには実施できるのではないかと予測しています。また、状況が好転すれば、他の場所での課外授業も計画します。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
遠隔授業はやってみないと、どうなるか分かりません。ディスカッションがはずんだり、皆さんから新しい話題の提供があったりすると、遅れや変更がでるかもしれません。配布資料はポータルに掲載の予定です。スマホの画面で見ている人が多いのですが、教員としては、プリントアウトしたものを教室に持参し、授業のノートなどと一緒にファイルして欲しいと思っています。

初回の授業はZOOMを使って、以下の内容を予定しています。
5月26日(火曜日) 15:30~16:30(若干、延長になる可能性があります)
〇イントロダクション(授業の狙いとスケジュール)
〇ブレインストーミング「慰安婦」
1.「慰安婦」について知っていることをいくつでも箇条書きにしてみる。
2.「慰安婦」について知らないこと、知りたいことを、いくつでも箇条書きにしてみる。
3.オンラインでのディスカッション
事前・事後学修の内容
/Before After Study
授業は、「遠隔授業の3つの携帯について(学生向けガイド)」に記されている、「授業形態1・授業資料・課題提示による授業」と授業形態3・リアルタイム配信による映像または音声での授業」を組み合わせます。後者にはZOOMを使用する予定です。

大学設置基準は、1学期2単位の授業に対し、「授業時間+事前学修+事後学修」を含めて、90時間の学修が必要と定めています。90時間を12週で割ると1週間あたり7.5時間になります。獨協大学での対面授業は100分ですが、オンラインで100分間の授業をすることは実質的に難しいと考えています。その分、事前・事後の学修に、より大きな時間とウエイトを割いていただくことになります。この授業の予習・復習には、それぞれ毎週3時間程度を要する課題をお願いすることになりますが、どうぞよろしくお願い致します。

テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
日本軍「慰安婦」制度とは何か
著者
/Author name
吉見義明
出版社
/Publisher
岩波ブックレット
ISBN
/ISBN
978-4002707846
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
靖国問題
著者
/Author name
高橋哲哉
出版社
/Publisher
ちくま新書
ISBN
/ISBN
978-4480062321
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
学期中の小レポート(20%)、学期末レポート(40%)、毎週の授業でのディスカッションとフィードバック(40%、フェイスブックなどの利用を検討しています。)ディスカッション中心の授業を予定していました。オンライン・遠隔授業でも、積極的な発言、意見の交換をお願いします。

普通の対面式授業でも同じですが、テクストや参考資料を十分に読み込むことが大切です。文章の置かれたコンテクストや、歴史、文化、社会的背景についても十分に調べてください。また、この授業では、内容について自分がどう考えるかを発信することが要求されます。よい評価を得るためには、さらに授業内容から発展させて、自分自身のリサーチを展開してください。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
表象文化に関する専門知識を習得し、社会における表象の重要性や表象によって意味が構築される過程などについて分析を行い、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション 表現の不自由展・その後」を題材にしたディスカッション
2 靖国神社遊就館と女たちの戦争と平和資料館(wam) 『未来をひらく歴史』2-14
3 日本の近代化と戦争・残虐行為 『未来をひらく歴史』15-31
4 日清戦争・東学農民軍討伐・台湾/朝鮮の植民地支配 『未来をひらく歴史』32-54
5 近代化と軍隊 『未来をひらく歴史』55-74
6 南京虐殺 『未来をひらく歴史』75-102
7 731部隊 『未来をひらく歴史』103-113
8 「慰安婦」 『未来をひらく歴史』114-123
9 強制連行・強制労働 『未来をひらく歴史』124-135
10 花岡事件 『未来をひらく歴史』136-147
11 保障と謝罪 『未来をひらく歴史』148-159
12 沖縄戦 『未来をひらく歴史』160-170
13 慰霊のかたち 『未来をひらく歴史』171-198
14 まとめのディスカッション 『未来をひらく歴史』199-217

科目一覧へ戻る/Return to the Course List