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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
フランスの美術Ⅱ/FINE ARTS IN FRANCE II
開講所属
/Course Offered by
外国語学部フランス語学科/FOREIGN LANGUAGES FRENCH
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月3/Mon 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
阿部 明日香

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
阿部 明日香 フランス語学科/FRENCH
授業の目的・内容
/Course Objectives
毎回一つのキーワードを起点とし、美術作品を批判的に読み解いてゆくことで、絵画をはじめとする表象文化が提起する問題について理解を深めます。
講義をとおして、フランスの美術にとどまらず、身の回りのさまざまな事象についても、自ら分析する力を養うことを目的とします。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
この講義は、「授業形態2 録画された動画のオンデマンド配信」および「授業形態1 授業資料・課題提示による授業」でおこないます。各自動画を視聴したのちに、授業の要約・設問回答などの課題、および質問やコメントなどを書いて提出します。
授業で提起される問題について主体的に考え、課題において自らの考えを示すことが求められます。

質問やコメントは次回の動画で取り上げ、さらに解説を加えていくことで講義の双方向性を確保します。
また学期中に3回ほど、zoomによる意見交換・質問の回を設ける予定です。


事前・事後学修の内容
/Before After Study
録画された動画を視聴し、課題を期日までに提出する。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキスト:プリントを配布します。参考文献は授業中に適宜紹介します。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
毎回の課題(100%)
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
時代的背景を捉えながら、代表的な芸術家や作品など、フランスの美術に関する専門知識を習得し、鑑賞のうえ批評できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション Porta IIに「授業の進め方」「課題の書き方」「動画のリンク先」などについての説明を掲示します。動画では、授業で扱うテーマについて概説し、この授業の目的について確認します。
2 権力と美術1:権力に奉仕するものとしての美術 美術はどのように権力と結びつき、権力を強化するために利用されてきたのか。ヴェルサイユ宮殿、ダヴィッドとナポレオンなどいくつかの具体例を参照しつつ、検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
3 権力と美術2:反権力としての美術 美術は古くから権力批判のためのツールでもあった。ドーミエ、クールベ、マネなど19世紀フランスの例から、アイ・ウェイウェイやバンクシーなどフランス以外の現代作家まで、具体例を参照しつつ、検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
4 権力と美術3:美術と表現の自由について 「表現の自由」とは何だろうか。昨年大きな論争を巻き起こしたあいちトリエンナーレの「不自由展・その後」をはじめ、過去に「表現の自由」が問題になった美術展を取り上げて、検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
5 オリジナリティと規範1:マネ 美術は自由なものだと現代の私たちは考えがちだが、美術には確固たる規範があり、規範とその逸脱のせめぎ合いの中で新しい表現が生まれてきた。マネを取り上げ、そのせめぎ合いについて具体的に検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
6 オリジナリティと規範2:印象派 同時代の美術制度を踏まえ、またアカデミックな絵画と比較しつつ、印象派の新しさについて検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
7 オリエンタリズム1:西洋絵画の新たな主題 東方趣味が起こった時代背景を確認しつつ、アングル、ドラクロワらの具体的な作例について検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
8 オリエンタリズム2:オリエンタリズムの諸問題 サイードの『オリエンタリズム』で指摘されるオリエンタリズムの諸問題について検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
9 ジャポニスム 19世紀パリで起こった絵画におけるジャポニスムは、新奇な主題への好奇心から、より成熟した影響関係へと至った。具体的な作例を取り上げて検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
10 文化の盗用 近年、「文化の盗用」(優勢で支配的な文化に属する人びとが、そうではない文化を利用すること)がしばしば論争を呼んでいる。オリエンタリズムやジャポニスムが喚起する問題を踏まえ、文化の盗用について検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
11 ジェンダー1:女性はどのように描かれてきたか 西洋絵画の中で女性はどのように描かれてきたか。いくつかのテーマに沿って具体的な作例を取り上げて検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
12 ジェンダー2:「なぜ女性の大芸術家はいなかったのか」 女性の大芸術家はいなかったのか。そうだとしたらその理由は。女性画家として初めて王立絵画彫刻アカデミーの会員となったヴィジェ=ル=ブラン、ラビーユ・ギアールのキャリアを振り返りつつ検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
13 ジェンダー3:女性画家は何を描いたか 印象派グループの一員として活躍したベルト・モリゾ、メアリ・カサットを取り上げ、女性画家が何を描いたのか見てゆく。男性画家の作品と女性画家の作品に違いはあるのか検討する。 指示された課題・質問やコメントを提出する。
14 まとめ 授業で扱ったテーマを振り返り、まとめとする。

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