教員紹介

教員紹介

職名
教授
所属
法学部総合政策学科
最終学歴
早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学
学位
修士(法学)
学位を授与した機関
早稲田大学大学院法学研究科
専門分野
刑事法学
研究室No.
932
E-mail
電話番号
-

教員詳細

専門・研究テーマ

違法論(生命倫理や性倫理と自己決定)
刑法総論では違法論、刑法各論では個人的法益に対する罪、特に、生命・身体に対する罪や性的自由に対する罪に関連するテーマに興味を持っています。被侵害法益主体の意思と国家刑罰権の発動の関係を明らかにしたいと思っています。

授業方針

分かりやすさと専門性のバランスをとりたいと思っています。
学生時代の私の経験をベースに授業方針を考えています。
学問は、話し上手な先生に分かりやすく教えてもらうことでは身に付きませんでした。分かった気になって、授業に満足しても、単位が取れれば授業の内容は頭の中からきれいさっぱり消えてしまっていました。逆に、10年、20年経っても覚えているようなことは、結局自分自身が必死に取り組んで「苦労」させられた授業でした。提出すべき課題が多かったり、授業内容が高度すぎて何を言っているかさっぱり分からずに、難解な教科書を何度も何度も読み返したりした授業でした。学問は、与えてもらうものではなく、必死につかみ取りに行かなければいけないものです。
とはいえ、法律(刑法も)はそもそもそれなりに難解な学問ですので、授業内容をあまりに高度にしては、すぐに挫折してしまう人の方が多いと思います。挫折しないように授業そのものはある程度分かりやすく、でも目標は高く設定してもらい、自分でしっかりと勉強してもらう、というのが良いのではないかと考えています。
それなりに難しいこと(刑法)は、ある程度難しいままにしたいと思います。
学生の側の努力(難しいことにチャレンジする努力)と 教員の側の努力(難しいことを分かりやすくする努力)とが、 7対3ぐらいになるのがいいのではないかと思います。授業は、学生が成長するためにあるのですから。

自己紹介

岐阜県生まれですが、その直後から中学まで沖縄にいて、高校は愛知県、大学で大都会の東京に出てきました。30代の前半は大阪にある大学で教えていましたが、縁あって本学にやってきました。本学に来て、10年ほどが経ちます。
高校時代は体育会系の部活をしていましたが、今はイン・ドアな人間です。マンガもゲームも映画も好きですが、ここ数年はほとんど時間が取れません。お酒は弱い方で、お付き合い程度です。

座右の銘・好きな言葉

さて、どちらへ行かう 風が吹く(種田山頭火)

私の薦める一冊

本を薦めてもなかなか読んでもらえませんので、テレビ番組をお薦めします。日曜日の早朝にやっている『がっちりマンデー』という番組です。本学の森永先生もよく出演されています。

もし気概のある学生がいるのであればJ.S.ミルの『自由論』をお薦めします。法学部生であれば、一度はチャレンジしてほしいと思います。

それと、履修登録をした授業で、教科書が指定されたなら、必ず、購入して一度は目を通してみることをお薦めします。

学生へのメッセージ

大学生は、社会人になる前の最後の「ひととき」です。この間に挫折を経験してください。心の底から願い、精一杯頑張ったけれども、どうしても叶わない。悔しくて、悲しくて、辛くて涙があふれる。でも、そこから立ち直り、もう一度希望を見つけ出す。そんな経験をしてください。「失恋」などでもいいでしょう。何もしなければ、「負ける」こともないかもしれません。でも、「負ける」ことを怖がって何もしない、というのはもっと大人になって、失うモノが大きくなってからです。次につながる、自分を成長させる、そんな「負け方」をたくさん知ってください。
ついでに法律(刑法)にもがむしゃらにチャレンジしてもらえるといいのではないでしょうか。十分に理解ができなくても、単位が取れなくても、がむしゃらにやれば、きっと何かが残るはずです。

違法評価は「結果無価値論」でも、人生評価は「行為有価値論」です。