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杉原千畝 ユネスコ世界記憶遺産登録申請報告会を開催しました

杉原千畝 ユネスコ世界記憶遺産登録申請報告会を開催しました

 11月21日、岐阜県加茂郡八百津町は、天野貞祐記念館大講堂にて「杉原千畝 ユネスコ世界記憶遺産登録申請報告会 『命のビザ』発給の真実に迫る」(協力:獨協大学・一般社団法人杉原千畝命のビザ普及支援機構)を開催しました。

 リトアニア国在カウナス領事代理であった杉原千畝(すぎはら ちうね)は、1940年に戦争難民のために日本通過ビザを大量発給し、多くの命を救いました。杉原の出身地であり「杉原千畝記念館」がある八百津(やおつ)町は、戦後70年を迎えた今年、その勇気ある行動と功績を後世に伝えるため、この記録を国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録することを目的に、『杉原リスト−1940年 杉原千畝が避難民救済のため人道主義・博愛精神に基づき大量発給した日本通過ビザの記録』 を日本ユネスコ国内委員会に申請しました。その結果、9月24日に2017年の登録を目指す世界記憶遺産の国内候補に選定されました。

 今回の申請にあたり重要な役割を果たしたのが、八百津町が所有する、ビザ発給を受けたパスポートの翻訳・解読作業です。これを獨協大学外国語学部教授5名(山路朝彦氏、渡部重美氏、I.M.アルブレヒト氏、古田善文氏、田中善英氏)が担当したことから、獨協大学での報告会開催が決まりました。

 報告会に先立ち、パスポートの翻訳・解読作業協力への感謝として、八百津町赤塚新吾町長から獨協大学犬井正学長と翻訳者5名への感謝状が、国枝大索杉原千畝記念館館長より、山路朝彦副学長に贈られました。
 山路副学長の挨拶に続き、基調講演としてNPO法人 "杉原千畝 命のビザ" 理事の杉原美智氏が登壇。杉原千畝の生涯を紹介しました。その後、外務省外交史料館の白石仁章氏が、研究者の視点から1940年前後のヨーロッパ情勢、杉原千畝の功績について講演しました。白石氏は「『命のビザ』は、難民受け入れの問題です。これは、現代にも共通するテーマです」と、来場者に訴えました。
 白石氏の講演に加わる形で、国枝氏が登壇。杉原千畝により発給されたビザの詳細について、2名で解説しました。国枝氏は「ビザの発給により命を救われた人の子ども、孫は、今や約20万人に膨れ上がっています。こうした出来事が、記憶遺産として申請されたということを、多くの人に知ってほしいと思います」と語りました。

 会場に集まった約400人の来場者は、講演者の話に時おりうなずきながら、真剣に聞き入っていました。

 なお、「杉原千畝 ユネスコ世界記憶遺産登録申請 特別展」は11月23日(月)まで開催しています。

 「杉原千畝 ユネスコ世界記憶遺産登録申請 特別展」
  展示資料:ユネスコ世界記憶遺産登録申請に関するパネル
   日程:2015年11月18日(水)〜23日(月)
      9:00〜20:00(23日は17:00終了)
  場所:獨協大学天野貞祐記念館1階(入場無料)
  主催:岐阜県加茂郡八百津町


写真左:講演会が行われた大講堂
写真右:同時開催のパネル展の様子

    

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