最終更新:2008年2月26日
この文庫は、故鈴木信太郎氏(1895-1970)の御遺族から獨協大学に寄贈された旧蔵書のうち、洋書5,356冊によって構成されている。
ほかに和書1,303冊が寄贈されたが、これは本文庫には含まれない。
本文庫は、二つの軸を持っている。
一つはステファヌ・マラルメ Stephane Mallarme (1842-98) を中心とする十九世紀フランスの象徴派とその周辺の詩人たちの作品であり、いま一つはフランソワ・ヴィヨン Francois Villon(1431-?) を中心とする中世文学のグループである。
本文庫の中の幾つかの作品を紹介すると
以上のほか当文庫は限定版、私家版および現在入手困難な作品など、貴重な資料を多く含んでいる。
OPACのタイトル検索で、「Fonds Shintaro Suzuki」を入力して検索すると、文庫の書誌データを見ることができます。
またマラルメの1.「大鴉」Le corbeau、2.「ステファヌ・マラルメ詩集」Les poesies de Stephane Mallarme、3.「半獣神の午後」L'apres-midi d'un faune 初版は、CD-Rが作成されており、図書館館内で利用することができます。
この文庫は、表現主義の文学作品が中心で、多くの初版本が含まれている。
カフカ、ベン、ヴェルフェル、ヒラー、ラスカー=シューラー、トラー、ブレヒト等表現主義文学の中枢を担った錚々たる作家たちの作品が見られ、その相当部分には著者自身の献辞がある。
とりわけ、ラスカー=シューラーの作品群は多彩を極め、彼女の多くの献辞は言うに及ばず、自筆書簡、自筆版画入り限定本までを含む貴重なものである。
更に、ダダイストのものやドイツ表現主義に多大な影響を及ぼした他国の作家の作品も含まれる。
また、必ずしも表現主義の中に数えることはできないが、同時代及びその前後に亘る時代の息吹を生き生きと伝える政治的著作家、労働者階級の作家、反戦主義者、平和主義者、1918〜1919年のドイツ革命にかかわった著作家達の作品も混じっている。
それらの著作家の中には、カロッサ、アイスナー、アインシュタイン、マリア・グラーフ、ヘッセ、ユンガー、カウツキー、ランダウアー、ルクセンブルク、ミューザム、ラデク、ラーテナウ、トゥホルスキー等の名前があり、瞠目に値する。
ミュンヒェン・レーテ共和国関係資料は重要である。
そのほか、カンディンスキー、マルクによる「青い騎士」Der Blaue Reiter, クルト・ピントゥス編集の「人類のあけぼの」Menschheitsdämmerung、叢書「デア・ユングステ・ターク」Der Jungste Tag、豪華な文学・芸術雑誌「マルシヤス」Marsyas等、貴重な資料が含まれている。
OPACの分類番号の検索で、「099.321」を入れて検索すると、文庫の書誌データを見ることができます。
「ドイツ表現主義文庫目録 2007年」(LZHファイル 36.6MB)
このファイルを閲覧するためには解凍(展開)ソフトが必要です。下記に一例を示しますがソフトは、Vectorなどでフリーソフトとして無償で提供されています。