国際交流センター紹介

所長メッセージ

海外への初めての旅

国際交流センター所長 山本 淳

所長

 私が学生のころ、つまり今のみなさんと同じ年齢のころ、必読の書と言われていた本の一冊に小田実(おだまこと)が書いた『何でも見てやろう』(1961年初版、現在は講談社文庫などで入手可能)がありました。英語もまともにできない26歳の青年が、欧米やアジア22ヶ国を渡り歩いた貧乏旅行記。大学での学びが重要だとは思いながらも、どこかもの足りなさを感じていた私は、この本を読んで小田青年の無謀さにあきれながらも刺激を受け、アルバイトをしてお金をため、友人と二人で北米大陸をバスで横断する計画を立てました。計画と言っても、決めたのは出発点がサンフランシスコ、目標はニューヨーク、ついでにカナダのトロントやモントリオールにも足を伸ばす、移動手段はバスということだけ。「グレイハウンド」1ヶ月乗り放題のチケットを買い(当時、確か4万円弱)、初めて海外へ飛び出しました。

 

 ロサンゼルス、サンディエゴ、エルパソ、ヒューストン、ニューオリンズ、アトランタ、ワシントンなどを経てニューヨークへ。一度バスに乗ると十数時間、友人とは必ず離れて座り、ずっと砂漠のようだったり、ひたすら湿地帯が続いたりする車窓の景色をぼうっと眺めたり、隣に座った現地の人とあれこれ話をしたり。楽しく刺激に満ちた忘れがたい数々の体験とともに、いまも感覚としてよみがえってくるのは、外国語(英語やスペイン語など)だけに囲まれた世界で、とりわけ最初の1週間に感じた、地面から足が浮いてしまうような不安、異質な生活や文化とぶつかったときの驚きと戸惑い、不測の事態に直面した際の緊張感。紙面の都合上、詳細を語る余裕はありませんが、このときのバスの旅は、その後何度も世界各地へ出かけたり、外国に住んだりした経験を経ても、鮮明な記憶として残っています。それは、ひ弱で甘ちゃんの私をほんの少しだけ成長させ、未熟で不安だらけだけれど、とりあえず前へ歩みを進めてみようとする力を、私の中に育ててくれたのかもしれません。

 

 <「インバウンド」は関心の高い話題になっているけれど、「アウトバウンド」はほとんど忘れられている>(2018年12月23日付「朝日新聞」)というのが事実だとしたら、本当に残念なことです。「アウトバウンド」の経験は、たとえそれが小さな一歩であっても、グローバル化が進み多くの問題を抱える世界の中で、強くしなやかに生きていくために必要な力を育ててくれる大切なチャンスとなるものだからです。

 

 国際交流センターでは、みなさんができるだけ安心して留学できるよう、またそれぞれの形で国際交流に参加できるよう、さまざまな支援を行っています。みなさん自身の一歩を踏み出すために、そして自身を成長させ、さらにしなやかで強い自分を育てるために、ぜひ一度、国際交流センターのドアを開いてみませんか?

 

センターの役割

国際交流センターでは学生の留学支援のほか、海外大学との学術交流や国際シンポジウムの開催等も積極的に推進しています。 留学制度や留学先紹介など、留学に関することはお気軽にご相談ください。

国際交流センターの窓口対応について

◆下表の○のついた曜日に、各言語圏に留学した経験を持つスタッフが留学に関する相談に応じています。

言語圏別学生相談日
言語圏/曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
ドイツ語 -
英語
フランス語 - -
スペイン語 - - -
中国語 - -
韓国語 -

*一般的な留学相談については、窓口オープン時間であれば曜日に関係なくいつでも相談できます。

国際交流センター

◆天野貞祐記念館2F
◆開室時間

月曜日〜金曜日 9:00〜17:00(*夏休中9:00〜12:00/13:00〜15:00)
土曜日 9:00〜12:00(*夏休中9:00〜12:00)
昼休み 12:00〜13:00(*夏休中昼休みは閉室します)

*昼休み中も開いてますが対応職員1名なので、相談等は時間をずらして来室することをお勧めします。

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